RIZAPグループ傘下の補整下着のマルコ(MARUKO)は5月23日、東京・原宿店でブラジャー研究家の青山まりのトークショーを行った。マルコは1978年に設立以来、補整下着を通して女性の自分らしい美しさをサポートしており、現在全国に213店舗。4月には補整下着のノウハウを生かしたスポーツインナーを発売するなど、ラインアップの幅を広げている。
トークショーで青山は、下着の歴史やトレンドについて、「1964年の東京五輪の時、日本は高度経済成長でどんどん下着が発展した。下着は景気に左右される」と話した。今の下着市場はコンフォート全盛期。ブラトップやノンワイヤーが下着のスタンダードになった。「コンフォート市場は2008年のリーマンショックや11年の東日本大震災による不況の結果だ。バブル期にはボディーコンシャスが流行ったため補整下着が流行った。来年の東京五輪に向けて景気が回復しているので、下着各社はワイヤー入りのブラジャーを出してくるだろう」。ノンワイヤーブラの機能は向上しているとはいえ、ワイヤー入りのブラ同等のバストメークは難しい。「これからは、快適かつボディーメークできる下着にトレンドがシフトするはず。補整下着は窮屈と思われがちだが、『マルコ』の下着はグラデーションパワー素材を使用しており、バストやヒップをしっかりホールドしつつ体の動きに合う構造になっているのでとても快適だ」と語った。
「マルコ」が20~59歳の女性583人を対象に行ったアンケートによると、1日当たりのブラジャーの平均着用時間は17.79時間。1週間の平均着用日数が6.76日。平均着用開始年齢の12.52歳から平均寿命の87.26歳まで着用したとすると、生涯のブラジャー着用時間は46万時間を超える。このような結果からも、トレンドに関係なく、正しい下着選びやバストケアを知ることが大切だといえそうだ。