バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)は2019-20年秋冬、“女性のパワースタイル”を提案する。「女性のパワーを表現する場が増えているけれど、そこで着る服のバリエーションが少ない。女性のパワーや本気度を表現するための服をそろえた」と鈴木春ウィメンズファッションディレクターは言う。また、「ここ最近ドレスダウンなど着崩すスタイルが続いていたが、今シーズンはタイドアップするスタイルが新鮮」と続ける。
強化するのは、セットアップだ。昨年に比べると買い付け額を10%程度増やした。テーラードジャケットとトラウザーといったセットアップはもちろん、ジャケットとドレス、シャツとパンツ、ニットのセットアップなど幅広くそろえる。また、それに合わせてアームホールがゆったりとしたコートやケープも用意する。
アウターは、ブルゾンよりもコート。「アウターの買い始めの時期がどんどん遅くなっており、セール待ちのお客さまもいる。今年は、ファーアイテムを減らし、着丈が短めで早い段階から着られるコートを充実させた」。
毎シーズン、売り上げ構成比30%を占めるワンピースは、オケージョン対応のドレスから、カジュアルなボヘミアン調のプリントワンピースまで幅広くそろえる。また、ドレスアイテムとしてのジャンプスーツも強化する。
ジャンプスーツの注目ブランドは新規導入した米「ロシャ(ROCHA)」だ。鈴木ディレクターは「セレクトショップの元オーナーが立ち上げたブランドで、どういうものが求められていて、妥当なプライスポイントはどこかなど、ポイント熟知している」という。価格は5万5000円程度。買い付け時には縦と横のサイズが選べ、購入後に裾上げなどの必要がないような日本人に合うサイズ感で並べる。「ゆったりめが好きなどの要望に応えている点も、これまであるようでなかった」。
デザイナーとコラボレーションライン“バーニーズ ニューヨーク ハイ-ライン コレクション(BARNEYS NEW YORK HIGH-LINE COLLECTION)”は、ミラノ・ファッション・ウイークで話題になった「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」と取り組む。