眼鏡企業アイヴァンは、ハウスブランド「アイヴァン(EYEVAN)」とイギリスを拠点に活動する写真家デニス・モリス(Dennis Morris)とのコラボレーションモデルを、ニューヨークでの先行発表を経て日本で発売した。これを記念して6月15日、原宿のギャラリー コモンで発売イベントを開催。同コラボレーションモデルの日本における先行販売と、モリスの代表作であるボブ・マーリー(Bob Marley)などを撮影した写真作品の展示・販売が行われ、モリス自身も来日してファンと交流した。
WWD:日本には写真展開催のため、たびたび来日している。
デニス・モリス(以下、モリス):日本は私が最も好きな国で、東京には年1回来ている。好きな理由は街が美しいだけでなく、住んでいる人が美しいこと。美しい街は、人も美しい。お気に入りの場所はたくさんあるが、私のスーツを仕立てている岡田亮二デザイナーのテーラー「ラウド ガーデン(LOUD GARDEN)」、シューズのセレクトショップ「アラウンド・ザ・シューズ(AROUND THE SHOES)」に行くのが好きだ。特に好きな食べ物はお好み焼きと寿司だが、納豆とウニ以外は全ていける。来日する際に1つだったスーツケースが、買い物をし過ぎて帰国時に2つになるのがいつもの悩みだ(笑)。
WWD:眼鏡ブランドと初めてのコラボレーションだ。
モリス:もともと眼鏡がとても好きで、若いころからクールなサングラスを掛けていた。ビンテージ系のサングラスが好きで約50本所有しており、同じ数のスーツとシューズとのトータルコーディネートを楽しんでいる。友人からも“眼鏡をデザインした方がいい”と勧められていたほどで、私も興味を持っていた。ちょうどそのとき、東京での写真展で「アイヴァン」のスタッフに眼鏡のコラボレーションの打診を受け、二つ返事で“イエス”と言った。まさに“渡りに船”だった。
WWD:あなたが思うクールなサングラスとは?
モリス:まさに「アイヴァン」とコラボレートした2型だ。1型は、私がミュージシャンのジョン・ライドン(John Lydon)を撮影した際に彼が掛けていたラウンドタイプ。そしてもう1型は、私が若い頃に掛けていたビッグシェイプのデザインだ。
WWD:「アイヴァン」が優れている点は?
モリス:日本製ならではのクオリティーの高さだ。ディテールへのこだわりは、私の写真に対する考え方と共通している。
WWD:眼鏡で初めてコラボレートして分かった新しい発見は?
モリス:3月、「アイヴァン」が参加したニューヨークの眼鏡の国際展「ビジョン・エキスポ(VISION EXPO)」を訪問した際、出展社の多さと規模の大きさに驚いた。眼鏡業界の広さと奥深さを知ったことは新しい発見だった。
WWD:同コラボレートモデルに対する周囲の反響は?
モリス:「ビジョン・エキスポ」の際、トライベッカのセレクトショップを会場に発売イベントを行ったが、とてもいい評判だった。顔に掛ける眼鏡は、人のイメージを変えることができる特別なアイテムだ。このコラボレートモデルを掛けてほしいと思う人の理想像は私が撮りたいと思う被写体と似ていて、自分に大きな自信を持っている人だ。今後も「アイヴァン」とのコラボレートシリーズを手掛けることを希望している。