ケリング(Kering)は、ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)の最高経営責任者(CEO)にサンローラン(SAINT LAURENT)のバルトロメオ・ロンゴーネ(Bartolommeo Longone)最高執行責任者(COO)が9月1日付で就任すると発表した。ロンゴーネ新CEOは就任と同時にケリングのエグゼクティブ・コミッティーのメンバーにもなる。クラウス・ディートリッヒ・ラース(Claus Dietrich Lahrs)現CEOは個人的な理由により退任する。
ロンゴーネ新CEOは、サンローランではプレタポルテ、レザーグッズ、シューズ部門を管轄し、同時にグローバルのリテール・オペレーションやクライアント・エンゲージメントのマネジメントを担当。ボッテガ・ヴェネタの新CEOとしては、2018年から新しくなったブランドのクリエイションの可能性を最大限に引き出すことが重要な仕事となる。
フランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)=ケリング会長兼CEOは、「クラウス・ディートリッヒ・ラースには、ボッテガ・ヴェネタのCEOとして約3年間で達成した功績に感謝の意を表したい。ブランドにとって重要な判断を的確に下し、新たな可能性を見いだした。今後のキャリアでのさらなる活躍を心より願う。また、“レオ・ロンゴーネ”の就任については、彼のパッションとエネルギー、そしてラグジュアリー業界でのマネジメントスキルが、ボッテガ・ヴェネタの伝統とダニエル・リー(Daniel Lee)のクリエイティビティーを革新的に成長させることができると確信している」とコメントを発表した。
イタリア国籍のロンゴーネは現在48歳。ラグジュアリー分野のマーケット・アナリストとしてキャリアをスタートし、01年にフェンディ(FENDI)に入社。ビジネス・インテリジェンスの責任者を経て、サプライチェーン、製品プランニングおよびクライアント・リレーションシップ・マネジメントの上級職を務め、12年から現職。