「デシグアル(DESIGUAL)」は6月13日、リブランディングの一環として、ブランドロゴの変更を発表した。S字が反転していたこれまでのロゴから、新ロゴでは全ての文字を反転した。
同ブランドは1984年に映画監督イザベル・コイシェ(Isabel Coixet)が掲げた「他の人と同じことはしない」という考えをもとにスタートした。今回のロゴ改定は、「一人一人が生まれながらに持つ創造力をツールとして、自分らしく生きられる世界に暮らす」というブランドゴールに近づくためのアクションだという。新ロゴは「今まで以上にデシグアルらしくある」ことを目指し、反逆、分裂、斬新さを求める精神へのオマージュの意を込めた。
新ロゴ発表と共に、6月13日にデシグアル本社前のビーチで開催した2020春夏コレクションでは、南アフリカ出身のアーティストのジェイミー(JAMIE)がパフォーマンスを行い、1200人のゲストがダンス、フィットネス、ヨガ、マインドフルネスを融合させたアクティビティ「スコー セッション(SUCO SESSION)」を体験した。さらにブランドの起源や初代のロゴを辿る演出が行われたあと、新作コレクションの発表の場面では、60人以上のモデルやダンサーが会場を盛り上げた。さらにリブランディングの一翼を担うミランダ・マカロフ(Miranda Makaroff)などのアーティストによるカプセルコレクションも登場した。
20年春夏コレクションは“el LOVE”をテーマに、「自分自身の最高のバージョンを内側から引き出すとともに、自らを取り巻くものを尊敬し、愛するようになってほしい」というメッセージを込めた。ハワイやインド、熱帯地域、アフリカなどさまざまな土地から着想を得て、ゆったりとしたボヘミアン調のアイテムやスポーティーで都会的なアイテムをそろえた。
また、今回はコレクションの11%を持続可能な素材を使用した。製造ディレクターのクララ・デルムンス(Clara Delmuns)は「シーズンを重ねるごとに、この割合を増やし続けていくことが目標」と述べている。
加えて、コレクションのメッセージでもある多様性を伝え続けるために、さまざまなアーティストたちを積極的に起用していく新プロジェクト「デシグアル イン ベータ(DESIGUAL IN BETA)」を試験的にスタート。マカロフやデザイナーのクリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)が制作したカプセルやブランドのアイコンジャケット“アイコン”を、スペイン人俳優のジョルディ・モリヤ(Jordi Molla)らが手がけた特別版“ICON”が登場する予定だ。