眼鏡専門店チェーンのメガネスーパーを中核企業とするビジョナリーホールディングスの2019年4月期は、売上高が前期比21.6%増の264億円、営業利益が同30.1%増の9億円、経常利益が同45.1%増の8億円で増収増益だった。品目別の売上高は眼鏡(売り上げ構成比率47%)が同14%増、コンタクトレンズ(同40.6%)が同19%増、補聴器(同4.8%)が同21%増となり、全て増収となった。高伸長の主な理由は、昨年、卸販売事業を担う新会社ビジョンウェッジを設立したことと、イタリアの大手眼鏡企業マルコリンの日本総代理店であるヴィジョナイズを子会社化したことにより販路や卸売事業が拡大したこと、またアイケアサービスの充実を軸とした次世代型店舗の拡大が成功していることなどを挙げている。
星﨑尚彦ビジョナリーホールディングス社長は「グループは8社体制となり、以前と比べると強い会社になったと思う。現在の店舗数は398。そのうち次世代型に転換した45店舗の売り上げは好調だ。今後は店舗を集約・統合し、次世代型で出店したい。今期で不採算店をゼロにする。卸販売事業も増やしたい」と話した。新規出店、店舗のリニューアル、検査機器の導入、人材育成などに対して今後4年で60億円を投資するという。
20年4月期の売上高は同10%増の293億円、営業利益は同35%減の6億円を見込んでおり、中期経営計画として23年4月期の売上高は373億円、営業利益は17億円を計画している。