伊勢丹新宿本店は、本館1階で展開する化粧品を2階にまで拡張する。これにより、同店の化粧品は、オーガニック・ナチュラルコスメを中心にそろえる地下2階と合わせ、3層となる。百貨店のカテゴリーバランス(商品構成)が変化する中、絶好調の化粧品を拡大することで、盤石な基盤を築く。
同店の売上高に占める化粧品シェアは、2019年3月期で約11%。13年度のシェアは約7%で、インバウンド需要の拡大も追い風となり伸長する。杉江俊彦・三越伊勢丹ホールディングス社長は、「WWDジャパン」の取材に対し以前から、「化粧品の売り上げが拡大する中、手狭になっていた。混雑によりお客さまに不便をかけてしまっており、改善が不可欠だ」と述べていて、増床を前提に取引先や他の売り場の調整を行なってきた。
拡張する2階はスキンケアブランドを中心にそろえ、今秋のオープンを予定する。2階全体について、「洋服をメインにクロスMDで情報発信ができるフロアを目指し、今年度をメドにリニューアルの準備を進めていく」と杉江社長。1階は、面積はそのままに、メイックアップブランドを中心に展開するという。