カネボウ化粧品のコスメブランド「キッカ(CHICCA)」がブランド終了を発表したことを受け、立ち上げ時からブランドクリエイターを務めて今年3月に退任した吉川康雄メイクアップアーティストが、SNSで自身の思いをつづった。ブランドファンに向けた投稿では「7月1日の発表で悲しい思いをしている方々へ」と題し、「あらためて僕の美容哲学、それとつながるプロダクトを愛してくれてありがとうございました」と感謝の言葉を述べている。
吉川メイクアップアーティストはブランド終了の発表があった7月1日の22時と翌2日の7時(共に日本時間)、「キッカ」終了に関連したメッセージをテキスト画像の形で投稿。1日22時の投稿はファンのSNSでの言葉を受けてしたためているとし、「僕がいなくなっても続いてくれてプロダクトは残ってくれるのかなあって思っていたので、今回のことは僕個人としても、皆さんと同じくとっても悲しく残念な思いで受け止めています」と無念さものぞかせた。
また2日7時には、「僕と一緒にメイクの考えとそれを表現できるプロダクトを世に伝えてきた方々と、今、そのブランド終了のために働いているチームの方達へ」と題し、10年の歳月を共に過ごしたブランドスタッフや関係者に向けてメッセージを投稿。
「10年ちょっとの間、僕と一緒に僕の美容哲学とクリエーションを一緒に世の女性たちに伝えてくれてどうもありがとうござました」と感謝するとともに、「こういうことになって辛くて悲しい思いをしていること、想像できます」とブランドチームの心情を気遣う言葉も寄せた。その上で、「これはものすごく素敵な体験かもしれません。自分が信じられるものに出会って喜べてそれを世の中に伝えてきて、そのかたちがなくなる悲しさを味わう。これって幸せな人生で必ず起きることですから、これを受け入れて次のステージに進んでください」と熱いメッセージを投げかけている。
なお、吉川メイクアップアーティストは「ニューヨークで健康にエネルギッシュに」過ごしている近況報告をしつつ、「そして僕にはやるべきことがあるのも感じています」と、次のステージを見据えた言葉も残している。