7月8日号の「WWDジャパン」は2020年春夏メンズ・コレクション特集の第2弾。ロンドンやフィレンツェ、ミラノ、パリの4都市の取材から見えてきたスタイルやアイテムのトレンドを紹介します。今季はメンズのデザイナーの多くが地球規模の環境問題と向き合いました。深刻さが日々増しているシリアスな問題だけに、頭で理解するよりも心で共感してもらうことを目指し、ハッピー&ポジティブなスタンスで環境問題の“自分ごと化”を模索しました。
トレンドのフォーマルスタイルは、リラックスのパステルとシャープなビビッドの2タイプのカラーフォーマルが台頭。パステルは遊び心溢れるドリーミーな「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」とエレガントで優しい「ディオール(DIOR)」を筆頭に、若い世代も挑戦しやすいスーツがそろいました。一方ビビッドは、「ベルルッティ(BERLUTI)」や「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」などロックなムードの強いスーツが目立ちました。
メンズアイテムのトレンドも、サステイナブルが色濃く影響したものばかり。総柄のボタニカル柄や野性味溢れるレオパード、元気いっぱいの荒々しいタイダイ柄など、8つのモチーフやアクセサリーを紹介します。ダッドスニーカーに代わる新たなシューズや、ストリートウエアのユーモアを受け継ぐキャッチーなバッグなど、20年春夏のメンズファッションを語る上で絶対に外せないアイテムを紹介します。
ニュース面では、再開発が進む渋谷がどう変わるのかを解説。11月1日 の開業に向けて概要が明らかになった駅直結の「渋谷スクランブルスクエア」のフロア構成や、11月下旬に建て替え開業する公園通りの「渋谷パルコ」、2020年の開業に向けて工事が進む宮下公園の商業施設などの概要をまとめました。さらに、10月に迫った消費増税に向けた各社の対策を調査。三越伊勢丹から良品計画まで、15社の対応はさまざまでした。
業界をけん引するオピニオンリーダーたちによる連載も充実。ファッション流通のコンサルティングなどで活躍する齊藤孝浩ディマンドワークス代表の「ファッション業界のミカタ」では、中国最先端小売店から考える店舗の新たな採算性について解説します。本明秀文アトモス社長の「スニーカーライフ」の主題は、「オタクが日の目を見るとき」です。ショップや商業施設を抜き打ち調査する「ミステリーショッパーが行く!」では、過去最低点が付いたとか付いていないとか。