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「グッチ」がDE&Iのグローバルディレクターにルネ・E・ティラードを起用

 「グッチ(GUCCI)」は7月30日、DE&I(ダイバーシティー、エクイティ、インクルージョン)のグローバルディレクターにルネ・E・ティラード(Renee E. Tirado)を起用すると発表した。就任はニューヨークを拠点に、ポジティブな企業文化を目指す継続的なミッションと2月に発表した長期的DE&I計画の一環。マルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)社長兼最高経営責任者(CEO)の直属となる。

 ティラードは、インクルーシブで公平な職場環境を作り、「グッチ」の事業の取り組みに沿った職場のダイバーシティーを促進するためのグローバル戦略を立案、構築、実施する。DE&Iを推進するグローバルチームを率いて全ての地域でDE&I戦略を展開。これまでの「グッチ」の企業文化に関する取り組みをベースに、親会社のケリング(Kering)の全体のDE&Iビジョンとの整合性を取り、全世界の社員向け文化的意識学習プログラム、「グッチ」社内のグローバルエクスチェンジプログラムなどを統括する。今回の就任についてティラードは「『グッチ』が文化的、経済的にリードする存在であり続けるように、DE&Iを基礎としてスタートする人間関係を築いていく。今回、絶対的な価値観をビジネスモデルの最前線に掲げて、事業戦略の中核の企業に参画できる事は大変光栄」と語った。

 ビッザーリCEOは、「2015年からアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターと共に、自己表現と多様性を受け入れるというカルチャーを活動の中心として協力し合ってきた。ティラードが『グッチ』以外においてもファッション業界全体に望ましい変化をもたらす原動力になるものと確信している」。

 ティラードはこれまで米メジャーリーグベースボール(MLB)のD&I最高責任者で、リーグ全体と30のクラブマーケットのためのD&I戦略を立案、指導していた。MLBでは、リーダー全体のメンバーシップ構想など育成プログラムにつながるベースボール戦略に置いて女性登用を積極的に推進してきた。またMLB前は、公認弁護士として米テニス協会などでD&Iに関するリーダーシップ的役割を果たした。

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