ワークマンは、作業着とカジュアルウエアを販売する「ワークマンプラス(WORKMAN PLUS)」の展開を加速する。2020年3月期の店舗数を当初予定の77店舗から上方修正して167店舗に増やす。多くは「ワークマン(WORKMAN)」の既存店の部分改装で、売り場を一般客向けの商品とプロ客向けの商品で分ける「売り場分離改装」になる。急増するニーズに応えるとともに、一般客とプロ客のそれぞれが商品を探しやすい環境を整える。
売り場分離改装はすでに関東の一部店舗でテストした。内装や外装には手を加えず看板をかけ替えるだけなので、低コストで実施できる。既存のプロ客、新規の一般客それぞれから目的の商品が探しやすくなったと好評で、内装や外装まで工事した全面改装の店舗と比べても売り上げに遜色がないという。
今後は首都圏を中心に「ワークマン」の既存店90店舗で売り場分離改装を進める。駐車場やガードマンの確保などができ次第、順次「ワークマンプラス」の屋号でリニューアルオープンする。その後、時間をかけて内外装を改修する。この手法によって「ワークマンプラス」の店舗拡大を短期間で実現する。
同社が6日に発表した2019年4〜6月期業績は、売上高に相当する営業総収入が前年同期比38.2%増の205億円だった。昨年9月にスタートした「ワークマンプラス」が大きな話題になったことで、新規客が急増した。「ワークマンプラス」で扱うプライベートブランドのカジュアルウエアは「ワークマン」でも取り扱っているため、既存店売上高は同28.7%増に跳ね上がった。