コーセーは10月16日、ドラッグストア向けの中価格帯ブランド「ルシェリ(LECHERI)」から、 “シワを改善する”効能効果が認められた医薬部外品の化粧水「リンクルリペア ローション」と乳液「リンクルリペア エマルジョン」を発売する。2017年に誕生したシワ改善市場に、美容液やクリーム以外の製品が投入されるのは初めて。価格は3200〜3800円(共に編集部調べ)となり、現在発売・発表されているシワ改善製品の中で、もっとも安価となる。
ブランド初のシワ改善製品は、目を細めたり頬杖をついたりといった、何気なく繰り返される日常の仕草によって刻まれていく“表情ジワ”に着目した点が特徴。「わざわざプラスαでアイテムを使うのではなく、いつもの化粧水や乳液のステップでシワ改善のケアをしたいというお客さまのニーズがあり、化粧水と乳液でシワ改善の商品を発売するに至った」と木寺佑妃コーセーPR。
厚労省から認可を取得したシワ改善有効成分はリンクルナイアシン(ナイアシンアミド)で、今あるシワにアプローチしつつ、深いシワの元となる表情シワを初期段階からケアしていくために、表皮の復元力をサポートするハウチワマメエキス、内側から潤いのある肌へと導くダイズエキス、発酵ヒアルロン酸液、エラスチンなどの美容成分も配合している。
「ルシェリ」は、1992 年に18〜24歳をターゲットとしてデビュー。18年にはデビュー当時にターゲット層だった消費者に合わせ、エイジングケアブランドとして刷新。マス市場向けの代表ブランドとして、独自テクノロジーを取り入れた製品を発売しているが、シワ改善製品を投入することでエイジングケアブランドとしてのイメージ確立を狙う。
シワ改善化粧品は2017年1月に発売された「ポーラ(POLA)」の「リンクルショット メディカル セラム」を皮切りに、同年6月には資生堂が、18年にはコーセーが相次いで参入し、市場を形成した。今秋には国内大手で唯一参入していなかった花王が「エスト(EST)」から、花王傘下のカネボウ化粧品が「KANEBO」「リサージ(LISSAGE)」「トワニー(TWANY)」「デュウ(DEW)」の4ブランドから相次いで発売。ポーラ・オルビスグループも「オルビス(ORBIS)」「ディセンシア(DECENCIA)」の2ブランドから発売するため、シワ改善製品はこれまでの7ブランドから15ブランドに一気に増加する(19年8月19日現在)。