ワコールは、京町家をリノベーションした宿泊施設「京の温所 西陣別邸」を10月1日に京都・西陣にオープンする。ワコールが展開する宿泊施設「京の温所」の5軒目で、「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」デザイナーの皆川明と建築家の中村好文がディレクションする。宿泊料は1泊15万円で定員は8人。9月2日から予約を開始する。
西陣織の商家が客をもてなすために建てた築約95年の京町家を現代の生活に合わせてリノベーションした。1階にはワインセラーを備えたキッチンと町家の構造を活かした吹き抜けの広々としたダイニングがあり、京の食材を選び、料理し、食べるという贅沢な体験をしてほしいという思いを込めた。そのほか「ミナ ペルホネン」のファブリックを使用したベッドや中庭に面したヒノキ風呂、ブックディレクターの幅允孝がセレクトした書籍が並ぶカフェスペース、ライブラリールームを備える。
皆川は「この家を初めて訪ねた時の、持ち主のご主人と奥様の温かなお迎えは今でも心に残っている。家は住まれる方の暮らしを表しているかのように心地よさを携えていた。その家は中村好文さんによって現代の暮らしと旅人のくつろぎを融和する空間となり、所々に生まれた新たなしつらえには、さまざまな和らぎと過ごし方を訪れる人に味わっていただけるだろう。この宿で過ごすひと時が日常の延長の中にある一しずくの光のようになりますように」とコメントしている。
■京の温所 西陣別邸
オープン日:10月1日
予約開始日:9月2日
チェックイン:16:00から
チェックアウト:11:00
住所:京都府京都市上京区浄福寺通今出川下る堅亀屋町265-1
宿泊料:1泊15万円
定員:最大8人