ロレアルグループの技術をもととした、次世代型望遠鏡「Mini-EUSO(Extreme Universe Space Observatory)」が、8月22日に国際宇宙ステーションに打ち上げられた。日本ロレアル リサーチ&イノベーションセンターと理化学研究所との共同研究によって開発された望遠鏡だ。ロレアルが持つ皮膚画像解析とデータ処理の技術により、これまでよりも高品質の画像と高精度の分析を実現。これにより、宇宙で起きる現象の観測や、大気中で発生する事象の動的なマップの作成、地球に到達する未知の物質、宇宙線、隕石などの検出が可能になった。
今回の研究は3年にわたっており、理研開拓研究本部のカソリーノ研究員は「化粧品という宇宙研究から明らかに遠い分野の研究者と一緒に働くことはとても刺激的。ロレアルの研究方法論とデータの集積は、私たちの物理学的研究と複雑さと厳格さを共有している」とコメントした。今後も皮膚の生理機能を解読し、高性能な化粧品を提案するために必要なデータを生成しうるデバイスを改良するため継続していく。