米「WWD」の人気企画「ファッション通信簿」では、ストリートからパーティー、レッドカーペットまで、海外セレブたちのファッションを厳しくチェック。A+、A、A-、B+、B、B-、C+、C、C-、D+、D、D-、そしてFAIL（失格）の13段階評価で格付けし、それぞれのファッションポイントを勝手に辛口ジャッジ！
第31回は、8月28日から11日間にわたって開催されたベネチア国際映画祭のレッドカーペットから、シエナ・ミラー（Sienna Miller）、ニコラス・ホルト（Nicholas Hoult）、リリー・ローズ・デップ（Lily-Rose Depp）、ティモシー・シャラメ（Timothee Chalamet）、クリステン・スチュワート（Kristen Stewart）、ザジー・ビーツ（Zazie Beetz）、ルーニー・マーラ（Rooney Mara）、ホアキン・フェニックス（Joaquin Phoenix）が登場。比較的高評価が目立った今回のファッション通信簿――世界三大映画祭の出席者たちに下された評価とは？
Sienna Miller
このルネサンス調の花瓶は、暖炉の上でブックエンドとして使うなら素晴らしくよく見えるだろう。でもドレスとしてはいただけない。シエナが飲み込まれてしまっている。そして、フェイスオイルを少々塗り過ぎてしまったようだ。フライにされる準備は万端。
Nicholas Hoult
腕時計はこのようにして着けるものだ。丈が短めのタキシードブレザーに細身のパンツを着こなした姿は同年代の人々にとって理想的なスタイル。無精ひげでエッジの利いたクールなルックの完成だ。ぴかぴかの靴もすごくいい。
Lily-Rose Depp
かわいいドレスだ。しかし、注目されるメジャーなファッショニスタとしてはまだまだだ。両親があれほど有名だからわれわれの期待が高すぎるのかも。
Timothee Chalamet
去年のベネチア国際映画祭で、雨の中ピンクのフェザードレスを着て登場し注目を集めたレディー・ガガの今年度版だ。シルクのベルトでまとめたイブニングスーツでレッドカーペットに登場されたら、シャラメの持つ男らしさを見直すしかない。ロールアップパンツとコンバットブーツの組み合わせが繊細なセットアップに完全にマッチしている。
Kristen Stewart
誰が見てもおばあちゃんみたいなかわいすぎるドレスだ。しかしスチュワートは、“I don’t give a s**t.”（知ったこっちゃない）の主張をピンクのロングドレスにも取り入れて、クールで程よくセクシーなスタイルにまとめている。
Zazie Beetz
2種類の柄があしらわれたすごいボリュームのドレスに完全に飲み込まれている。色の濃いドレスならもっと印象的になれたはずだ。でもヘアスタイルとメイク、それにフープピアスは本当にかわいい。
Rooney Mara
マーラは白いチューブ入りの最高級ハンドクリーム風にドレスアップして来た――しかも上等なキャップ付きだ。シルクの白いスチレットヒールは、たとえ何であろうともブライダルを連想させる。
Joaquin Phoenxi
グラノーラ好きな社会科教師のようだ。だらりとした白いリネンのボタンシャツはとっても「トスカーナの休日」っぽいが、頑張ってドレスアップしたところで年老いたスケート小僧からの転向にすぎない。
