ファッション

サンエー・インターナショナルの「ル フィル」がニュウマン新宿に1号店 モダンと自然が調和する上質空間

 サンエー・インターナショナルが2019年春夏に立ち上げたウィメンズブランド「ル フィル(LE PHIL)」は、1号店となる店舗をニュウマン新宿店に8日オープンした。

 店舗面積は約130平方メートル。コンクリート打ちっぱなしの店内は、黒木麻里子ディレクターがこだわりを持って選んだ黒基調の什器とともにハーブや観葉植物を置いた、自然とモダンが調和する空間だ。

 コンセプトは“四季とともに変わる店”。1号店出店前にはポップアップイベントを実施してきた。3月に行ったニュウマン新宿店のイベントでは、イタリアの旬のロゼワインを装飾としてピンク色の商材を打ち出し、5月に行った玉川高島屋S・Cでは、愛媛の“はるか”みかんとともに鮮やかなイエローの服を提案した。ニュウマン新宿店の常設店舗でも、四季の移ろいを商材と内装一体で表現する。

 ブランドのターゲットは同社の百貨店向けの「アドーア(ADORE)」と同じ30代以上の女性だが、より日常性を意識。強みのコートに加え、軽衣料も豊富にラインアップする。43歳の黒木ディレクター自身、年齢を重ねた今、「服に求めるのは上質できちんと感がありながら着心地のいいもの。オンのシーンでも日常感やひとさじのモードを求める。大人の女性のライフスタイルに寄り添い、本当のニーズを丁寧に汲み取っていきたい」と話す。

 日常生活を気遣った機能性も特徴。シルクやレザー、カシミヤなど上質な天然素材と、吸水速乾など機能素材の双方を柔軟に取り入れ、「本当にウエアラブルな服」(田中宏幸デザイナー)に仕上げている。

 今後は「世界観をしっかり出せる場を選ぶ」ため出店は焦らず、都内はおよび主要都市のファッションビルに10店程度を見込む。

 また、29日まで日本橋高島屋S.C.でポップアップストアを開催している。グリーンをテーマカラーに鉢植えのハーブなども設置し、3万5000円以上の購入者にはオリジナルのオーガニックファブリックミストも配布している。

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