ファッション

チャールズ皇太子が英サステナブランドに協力 私邸のイラクサを提供

 「ヴィン + オミ(VIN + OMI)」は2020年春夏ロンドンコレクションでチャールズ皇太子の所有地で収穫されたイラクサを用いた生地で制作したドレスを発表した。

 「ヴィン + オミ」のデザイナー、ヴィン(Vin)とオミ(Omi)は2018年5月に開かれた「ポジティブ・ファッション・イニシアチブ(Positive Fashion Initiative)」という、サステイナビリティー、平等性、地産性を促進し、社会にとっても環境にとってもベストな行動を実践していくプロジェクトの茶会でチャールズ皇太子と出会ったという。そこでイラクサ、シャク、栗、キノコなど英国の植物を用いて生地を作製するという同ブランドの試みについての話し合いがなされ、チャールズ皇太子は余っているイラクサを使うように、とグロスターシャーの所有地に彼らを招待した。

 ヴィンは、「私たちはオックスフォードブルックス大学の学生たちと、普段なら刈り取って捨てられてしまうイラクサを収穫するため、チャールズ皇太子の私邸“ハイグローブ”へ赴いた」と語り、“ハイグローブ”の庭師リーダーのデブス・グッドイナフ(Debs Goodenough)による指示のもとで作業を行い、10台ものセミトレーラーがいっぱいになるほどの量を収穫したと話した。

 「ヴィン + オミ」はイラクサの葉を落とし、腐敗を促すために草の上にさらすという伝統的な手法を用いた。その後、短くクリーム状の繊維からさまざまな織り目のフェルト生地を作ったり、天然のホソバタイセイやアカネで青や赤に染めてコレクションに用いた。

 ヴィンとオミは自身らのブランドを「イデオロギーであり、ファッションブランドではない」としており、2004年からサステイナブルなアプローチで活動している。

VIN + OMI x コレクションの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

27メディアが登場、これが私たち自慢の“ナンバーワン”【WWDJAPAN BEAUTY付録:化粧品専門店サバイバル最前線】

11月25日発売号は、毎年恒例のメディア特集です。今年のテーマは "ナンバーワン"。出版社や新興メディアは昨今、ウェブサイトやSNSでスピーディーな情報発信をしたり、フェスやアワードなどのイベントを実施したり、自社クリエイティブやIPを用いてソリューション事業を行ったりなど、事業を多角化しています。そのような状況だからこそ、「この分野ならナンバーワン!」と言えるような核を持てているかが重要です。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。