日本ロレアルは、アイスタイルとの包括的パートナーシップ締結を発表した。外資系ブランドでは初めてアイスタイルのプラットフォームを活用したコンテンツやeコマースの開発を共同で推進するほか、共同で製品開発も行う。
日本ロレアルは以前からマーケティングをはじめとしたデジタル施策に積極的に取り組んでおり、アイスタイルがブランド向けに行うソリューションサービス「ブランド オフィシャル」を11ブランドで活用している。また、自社のECのほか、2014年からはアイスタイルのECサイト「アットコスメ ショッピング」での取り扱いを行い、「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」や「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」などの百貨店ブランドも販売するなど、柔軟かつ積極的な販売チャネルの拡大を図ってきた。
今回のパートナーシップはこれまでの関係をさらに発展させるもので、新製品開発では日本ロレアル内にプロジェクトチーム「ビューティー・ラボ ウィズ アットコスメ」を立ち上げる。1500万件以上の口コミをはじめとした「アットコスメ」のユーザー情報を活用して消費者インサイトを分析し、国内外のニーズにかなった製品作りを加速させる。共同開発製品はメイクアップカテゴリーから行う予定だ。
ジェローム・ブリュア(Jerome Bruhat)日本ロレアル社長は「ビューティ業界は黄金時代を迎えており、中でもソーシャルビューティが加速しているが、『アットコスメ』は消費者の声を私たちに届けてくれる。その声に応えることは私たちビューティ専門企業の責務だ。日本ロレアルとアイスタイルは、高い付加価値の相乗効果を生み出すだろう」と語った。