ゴルフ用具大手の本間ゴルフは、2019-20年秋冬コレクションのモデルにAI(人工知能)が作成した実在しないモデルが登場させる。“Who am Ai(フーアムアイ)”と名付けたプロジェクトの一環で、公式サイトでは50パターンのコーディネートにAIが作り出したモデルが自動で当てはめ、スクロールすると無限に多種多様のルックが登場する。顔だけをCGで作成したバーチャルインフルエンサーも次々と登場しており、“人間を使わないモデル着用画像”という新しい潮流が生まれつつある。
本間ゴルフの担当者は「これまでは、コストや実際の工数の面ですべてのコレクションをモデル着用で見せることが難しかった。“ゴルフギアで最新のテクノロジーを駆使することで、本間ゴルフの“不可能を可能にしてきた本間ゴルフ”を訴求したい」と意気込む。9月30日からは新宿駅の交通広告でも掲出する。
同プロジェクトは京都大学発のAIスタートアップ企業のデータグリッド(DataGrid)と共同開発。同社は4月に実在人物の全身画像を自動生成するAIを開発し、発表していた。高品質なゴルフシャフトで知られる本間ゴルフは、18年1月に伊藤忠商事が約45億円を投じて6.29%の株式を取得し、アパレル分野の強化で資本業務提携を行っていた。