「ラコステ(LACOSTE)」は10月21日付で、メンズ・ファッションショーとグローバル・コラボレーションを担当するディレクターにマーク・ハワード・トーマス(Mark Howard Thomas)を任命した。トーマスは「ヘルムート ラング(HELMUT LANG)」を去り、本拠地のニューヨークからパリへ戻って「ラコステ」のクリエイティブ・ディレクターのルイーズ・トロッター(Louise Trotter)と共に活動する。トロッターはトーマスの元同僚でもあり、昨年10月に「ラコステ」で女性として初のクリエイティブ・ディレクターに就任している。
トーマスは2年前にニューヨークで「ヘルムート ラング」のメンズウエアのクリエイティブ・ディレクターに就任し、1月に発表された自身初となるコレクションの評判は上々だった。トーマスは自身のインスタグラムの投稿でパリに戻ってきたことを認めており、別の投稿では「この2年間、ニューヨークの『ヘルムート ラング』で素晴らしい経験をすることができた。お世話になった方々、特にあのような情熱と創造性を持って共に働いたチームのみんな、ありがとう。このブランドでみんなと働けたことを誇りに思う」とコメントしている。
トーマスはセント・マーチン美術大学(Central Saint Martins)を卒業した後、ミラノのニール・バレット(Neil Barrett)のもとで経験を積み、「ジバンシィ(GIVENCHY)」でリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)のもとで働いた後に「ジョゼフ(JOSEPH)」に加わった。
「ラコステ」がメンズウエアのクリエイティブ・ディレクターを別個に任命したのは初めてのことだが、追加の情報提供は行わないという。トロッターとトーマスは「ジョゼフ」でロンドンを拠点に4年間一緒に働いた経験があり、トロッターは2009年から18年まで同ブランドのクリエイティブ・ディレクターを務めていた。