日本メンズファッション協会は11月27日、ファッション性と話題性に富んだ著名人に贈られる「第43回ベストドレッサー賞」の発表・授賞式を開催し、豊田章男、片岡愛之助、小山薫堂、宮沢りえ、鈴木亮平、福原愛、笹本恒子ら7人が受賞した。同日には「ベストドレッサー賞」の協賛社であるザ・ウールマーク・カンパニーによる「クールウール賞」の発表も行われ、鈴木亮平が「ベストドレッサー賞」とともにダブル受賞を果たした。NHK連続テレビ小説「花子とアン」のヒロイン花子の夫・村岡英治役や、映画「TOKYO TRIBE」の主人公メラ役など幅広い役柄を演じる一方、英語検定1級、世界遺産検定1級を所有し、マルチな才能を生かしてバラエティ番組などでも活躍する彼に、ウールの魅力を聞いた。
鈴木亮平(以下、鈴木):普段から着るものに対してとてもこだわっているというわけではないので、受賞したことを聞いた時は自分で良いのかとびっくりしました。いつかスーツを着て頑張っている役を演じてみたいと思っていたので、スーツによく使用される「クールウール」の賞を受賞したのは嬉しいです。今日は御幸毛織のネイビーのスーツを着用しているのですが、光沢感があり華やかでパーティーにもぴったり。きらびやかだけど下品にならず高級感がありますね。
WWD:「花子とアン」から「HK/変態仮面」まで幅広い役を演じていますが、印象に残っている衣装はありますか?
鈴木:「花子とアン」で着ていた衣装はほとんどオーダーで作っていて、スーツだけで5着ぐらいあった。当時流行っていた形なのですが、今見てもカッコ良い。太めのスリーピースとか、その時代に合ったダンディーさがあるんだなと思いました。ちなみに「HK/変態仮面」の衣装も全てオーダーメードですよ(笑)
WWD:―普段のファッションはどのようなものが多いですか?
鈴木:ライダースジャケットなどレザーを使ったものが多いですね。普段はカジュアルな服を着ることが多いのですが、カジュアルであっても品は保ちたいなと思っています。30代になってから素材を気にするようになったのでウール製品を身につける機会も増えてきました。季節感を大切にしているので、冬場は温かみのあるものを身につけるようにしています。また、普段着る機会はあまりないのですが、スーツやタキシードは大好きです。高校1年生の時アメリカに留学した際、タキシードを着て気に入った女の子を誘ってプロム(アメリカの高校で開かれるフォーマルなダンスパーティー)に参加しました。ジェームズ・ボンドになった気分でしたね。今その写真を見ると笑えますよ(笑)
WWD:鈴木さんは世界遺産検定1級を所有していることでも有名ですが、ウールのスーツを着て行ってみたい世界遺産はありますか?
鈴木:羊の聖地に行ってみたいですね。例えばオーストラリアだとシャーク湾、エアーズロックのあるウルル。ブルー・マウンテンズ国立公園にも行ってみたいです。ブルー・マウンテンズ国立公園は、ユーカリの森から蒸発する油がガスになって青く見えることから「ブルー・マウンテンズ」と呼ぶそうです。
■鈴木亮平
1983年3月29日生まれ。兵庫県出身。東京外国語大学(英語専攻)卒業。2006年「レガッタ」で俳優デビューし、07年「椿三十郎」で映画デビュー。13年映画「HK/変態仮面」では主演を務める。14年映画「TOKYO TRIBE」で“最狂の男”メラ役、映画「ホットロード」では暴走族のリーダー・トオル役、NHK連続テレビ小説「花子とアン」ではヒロインの夫・村岡英治役を演じる。