「パタゴニア(PATAGONIA)」は排出二酸化炭素を相殺する“カーボン・ニュートラル”よりさらに踏み込んだ“カーボン・ポジティブ”な企業を目指すと宣言した。“カーボン・ポジティブ”とは、「取り込む空気中の二酸化炭素の量が生産の過程で排出する二酸化炭素よりも上回ること」だと説明する。
二酸化炭素は原料となる作物を育ててから製品として出荷するまでの工程で全体の97%を排出され、そのうちの86%が原料の生産過程で排出されているという。そのため、二酸化炭素の排出量を44~80%削減できる繊維のリサイクルに力を入れている。また「パタゴニア」は2025年までに、リサイクルした原料や再生可能な原料のみを使用することを決めた。19年秋時点では、全体の69%がリサイクルされた原料を使用した商品だという。
YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中