アルド・グループ(ALDO GROUP、以下アルド)は再生プラスチックと藻から作られたスニーカーコレクション“リップル(RPPL)”を発売した。メンズ、ウィメンズ共に4色展開で価格は85~90ドル(約9100~9700円)。靴ひもとスリッポンの2タイプがあり、同社ウェブサイトから購入できる。
同社初のサステナブル製品となる“リップル”のソールには通常使用される汚染性のある石油系パーツではなく、パートナーシップを提携したサステナブル・テクノロジー企業アルジックス(ALGIX)のブランド「ブルーム(BLOOM)」の藻類で作られたフォームを採用している。
マイク・ヴァン・ドルネン(Mike Van Drunen)=ブルーム共同創設者はアルドとの共同声明の中で「アルドは環境にポジティブな影響を与えるために、サステナブル素材のフォームを使用する革新的で素晴らしい企業だ。空気や水質の汚染を、消費者が誇りを持ってはけるサステナブルなフットウエアへと転換する」と述べた。
アルドによればコレクションに使われている藻類の栽培は労働力やかんがい、農薬、肥料、その他資源の追加を必要とせず、工場までの陸上輸送も少なくてすむ。また藻の光合成によって大気中から46トンの二酸化炭素を削減し、一足の生産につき約200リットルの清潔でろ過された水を環境に戻すことができるという。
「“リップル”の発売は極めて重要なステップであり、よりサステナブルな未来へのコミットメント。われわれはブルームとのパートナーシップを開始できたことをうれしく思う。地球環境に配慮しながら、顧客に意義のある潤いをもたらす新たな素材と生産方法を探求し、良い選択を提供できる取り組みだ」とダイアナラ・グルーロン・アマルフィターノ(Daianara Grullon Amalfitano)=アルド・シニア・バイス・プレジデントは語った。
なおアッパーは、サイズによって片足あたり3~6本のプラスチックボトルからの再生プラスチック100%の糸でできている。
同社はまた、店舗でもサステナビリティ施策を推進しており、8月上旬から店舗での使い捨てビニール袋の使用を廃止した。
大根田杏(Anzu Oneda):1992年東京生まれ。横浜国立大学在学中にスウェーデンへ1年交換留学、その後「WWD ジャパン」でインターンを経験し、ファッション系PR会社に入社。編集&PRコミュニケーションとして日本企業の海外PR戦略立案や編集・制作、海外ブランドの日本進出サポート、メディア事業の立ち上げ・取材・執筆などを担当。現在はフリーランスでファッション・ビューティ・ライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を行う。