11月1日に、渋谷の新ランドマークとなる駅直結の複合施設「渋谷スクランブルスクエア」がオープンする。食・ファッション・交流の“世界最旬宣言”をテーマに掲げ、いずれのカテゴリーもワンランク上の“本物”を数多くラインアップ。地下2階にデリ、ベーカリー、イートインからなる約1240平方メートルの食のエンターテインメント空間を、1階に最旬のスイーツを集めた「スイーツパビリオン」を設けた。話題の施設の食の見どころをレポートする。
一日に約330万人もの乗降客が利用する駅に直結する「渋谷スクランブルスクエア」は、近隣の住民やオフィスワーカーはもちろん、国内外の観光客をも満足させるバリエーションに富んだ食をそろえた。テイクアウトの惣菜&スイーツが集結した地下1、2階「東急フードショーエッジ」においても、前身のフードショーで培ったノウハウとバイヤーの手腕が光っている。
地下2階は世界に開かれた
食のエンターテインメント空間を実現
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台湾で人気の創作レストランが、テイクアウト専門店として日本初出店。胡麻ペースト餡を包んだ“パオ・パンダ”や、チャーシューがたっぷり入った“パオ・ハリネズミ”、紫芋の餡に香ばしい胡桃を入れた“パオ・ピンクきのこ”など、目にも楽しいオリジナル包子がそろう。
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日本人が選ぶハワイのカフェランキングで1位を獲得し、地元のグルメ誌でも高い評価を受けているヴィーガンカフェがデリの業態で日本初出店。“美味しい!楽しい!ヘルシー!”をコンセプトに、ハワイ×和食料理人の感性と技術を生かしたハワイアン精進料理を提供。お惣菜のほか、カスタマイズできる弁当やスムージーなども楽しめる。
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パリのミシュラン2つ星レストラン「シュール ムジュール パール ティエリー・マルクス(SUR MESURE PAR THIERRY MARX)」のティエリー・マルクス総料理長監修のベーカリーが日本初出店。親日家である同氏が日本の巻き寿司からヒントを得たというロールサンドや特大ブリオッシュ“ブリオッシュ フィユテ”など、目にも楽しい商品が並ぶ。
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豊洲市場仲卸「尾粂」の強みを生かした「金粂」の新業態も出店。新鮮な食材を用いた魚食の惣菜、弁当を提供する。テイクアウトのほかに、イートインも併設。せいろ飯は、オリジナル出汁をかけてお茶漬けとしても楽しむことができる。
1階スイーツゾーンは
流行・話題性、上質・本物を追求
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世界中から注目を集める日本人パティシエ、吉田守秀が手掛ける「モリ・ヨシダ・パリ(MORI YOSHIDA PARIS)」が日本初出店。美しいドレープを描く“クレームモンブラン(918円税込)”を始め、メイプルシロップが口の中に広がる“ケークエラブル”、レモンの香りと生地の食感が特徴の“ケークシトロン”などを取りそろえる。
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数多あるショコラティエの中でも高い支持を集める「ル・ショコラ・アラン・デュカス(LE CHOCOLAT ALAIN DUCASSE )」が出店。世界12の産地のカカオを使った人気のタブレットやボンボンショコラ、ソフトクリームのほか、「渋谷スクランブルスクエア」限定のケーキなどを提供する。
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フランス産発酵バター・エシレを使った焼菓子が楽しめる「エシレ・パティスリー オ ブール(ECHIRE PATISSERIE AU BEURRE)」が、伊勢丹新宿本店に続きオープン。キッチンスペースを併設し、焼きたての商品も提供する。ここだけでしか買えないカヌレには、一般的なカヌレの3倍ものバターを贅沢に使用。ワンランク上のお土産として人気を集めそうだ。
【エディターズ チェック】
消費税率の10%への引き上げに伴い軽減税率制度も導入され、テイクアウトもその対象に。日本初出店、新業態などがひしめく食品売り場からは、テイクアウトに対する意気込みが強く感じられた。地下1階には「紀ノ国屋(KINOKUNIYA)」が入店しており、生鮮食材や調味料、アルコール類もそろうため、「渋谷スクランブルスクエア」内で買い物を完結させることも可能だ。上質にこだわりつつも、コロッケや唐揚げなど、日常の食卓を彩ってくれる惣菜店も充実しているのがうれしいところ。渋谷の新たな胃袋として、特別な日と日常の両方を満たしてくれる食品ゾーンの展開に注目したい。