10月29日、六本木ヒルズのハリウッドプラザ地下2階に位置する「メトロハット」がリニューアルオープンした。「ミシュラン東京」に掲載されたラーメン店のほか、焼鳥の名店など専門性の高い7店舗を集める。開業15周年を迎えた六本木ヒルズのリニューアルの意図について、森ビルの穐山壮志・営業本部 商業施設事業部 運営部 部長に聞いた。
「今回のリニューアルは、全館で掲げる“ヒルズクオリティー”をなかえるための施策の一つ。10周年には5階のレストランゾーンを港区の方々が日常使いできるようにリニューアルし、15周年はここメトロハットの見直しとなった」と穐山部長。駅からのアクセスもよいメトロハットは、六本木ヒルズの中にあってもトラフィックが多い場所。昼でも夜でもお手頃な価格で満足できる店舗にこだわったという。
選び抜いた7店舗について共通しているのは、専門性の高さだ。新店舗では「銀座 篝(かがり)」「焼鳥 ここりこ庵」「鐵ちゃん」が入り、業態を変える形で「ぴんとこな」がリニューアルオープン。また、六本木ヒルズ内の別エリアに出店して人気を博していた「AFURI」「とんかつ豚組食堂」「霞町 蕎麦処 ますだ屋」もこちらに移転オープンし、新店との相乗効果を狙う。「例えばお寿司の『ぴんとこな』は、今までの回転寿司からカウンターに変更した。ネタの質もランクを上げてもらったが、それでいて手頃な価格帯をキープしている。焼鳥に関しても毎朝店内で鶏をさばくというこだわりよう。客単価は昼1000円、夜は3000円前後を想定しているので、いろいろなシチュエーションで気軽に活用してほしい」と穐山・部長は語る。
2020年春には「ノースタワー」をスイーツ中心の食品販売エリアとしてリニューアルすることで、食のリニューアルは完了予定。時代の流れをいち早く読み取り、進化し続ける六本木ヒルズの食のカテゴリーに注目だ。
【銀座 篝】NEW
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2013年のオープン以来、行列が絶えないことで知られる「銀座 篝(かがり)」がオープン。看板商品の“鶏白湯Soba”は、丸鶏・鶏ガラを大量に使用した濃厚で繊細な味わいのスープが特徴。「ミシュラン東京」にも掲載されているため、外国人観光客からも人気を集めそうだ。
【焼鳥 ここりこ庵】NEW
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新しいテイストの焼鳥と、東京では珍しい鶏皮鍋が楽しめる名店。伝統のタレや塩のほか、バルサミコ酢やハーブビネガー等も使用しており、日本酒やワインとの相性もバッチリ。鶏は店内で朝さばいたものを使い、ワンランク上の焼鳥を提供する。
【鐵ちゃん】NEW
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五島列島の最上級のマグロを一尾仕入れ、余すところなくさまざまな調理法で提供するマグロ料理専門店。刺身はもちろん、“焼”や“煮”のほか、中華料理やイタリア料理のメニューもラインアップ。小上がりの席もあり、ゆっくりと楽しむことができる。
【ぴんとこな】新業態
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回転寿司を提供していた寿司店がカウンターになってリニューアルオープン。江戸時代からの人々のファストフードを今に伝えるべく、安くて美味しいを実現。店内は隣の「鐵ちゃん」とつながっており、両方のメニューを楽しむことができる。
【AFURI】移転オープン
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透き通ったスープの“ゆず塩ラーメン”に女性ファンも多い「AFURI」が移転オープン。天然水を用い、厳選された鶏ガラや香味野菜、昆布や鰹節などを加えて仕上げたスープは、最後の一滴まで飲み干したくなる美味しさ。サイドメニューの充実も魅力だ。
【とんかつ豚組食堂】移転オープン
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究極のとんかつを追求する西麻布の名店「豚組」がプロデュース。豚肉は千葉県産椿ポークをはじめ、いも豚や松坂ポークを使用。衣から揚げ油までこだわり抜いたとんかつは、豚肉の旨味が凝縮。軽やかな口当たりなので、揚げ物は苦手という女性にもぜひおすすめしたい。
【霞町 蕎麦処 ますだ屋】移転オープン
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味・香りともに抜群の福井県産そば粉を石臼でひいて店内で打ち、出来立てを提供する。温冷さまざまなそばメニューのほか、揚げたての天ぷらた丼物、酒の肴もバラエティー豊かにラインアップ。江戸の粋を気軽に楽しみたい。