素材大手のユニチカは、8月28日に発表した一部の繊維製品の品質改ざんの調査で、新たに樹脂でも不正が判明したと11月1日に発表した。不正があったのは子会社の日本エステルとテラボウ2社が製造・販売するポリエステル樹脂4銘柄とナイロン樹脂4銘柄。ポリエステル樹脂はプラスチック容器や結束バンドなどに、ナイロン樹脂はオフィス用の家具などに使われていた。
8月28日に発表していた繊維製品では、日本エステルが製造し、ユニチカが販売するポリエステル繊維71銘柄、ユニチカが製造・販売する不織布5銘柄で測定数値の書き換えが行われていた。繊維製品はいずれも研磨剤や水切りネットなど工業用途で使われていた。ポリエステル樹脂とナイロン樹脂の数値書き換えは、8月の品質改ざんを受けて実施した、再発防止のための品質管理監査で判明した。
日本エステルはユニチカが60%、三菱ケミカルが40%出資する合弁会社。18年度の年商は140億円。