こんにちは。今週から記事の配信を火曜日午前中に変更しました。通勤・通学中に気軽に読んでもらえる日記を目指しておりますのでこれからもどうぞよろしくお願いします!先週はタイトルの内容に加えて、毎日ファッション大賞の授賞式や「ハウス オブ ジーニアス」のオープニング、「リトゥンアフターワーズ」のショーなどを取材しました。
11月1日(金)
「アウディ」の新車発表会
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「アウディ(AUDI)」の発表会は8年ぶりにフルモデルチェンジした “アウディA1スポーツバック(AUDI A1 SPORTBACK)”でした。運転しやすそうなサイズで、中は思ったより広い。車に“かわいさ”は不要、と思う女性は多いのでは?私もこの位、スポーティーな方がしっくりきます。
すごッ、と思ったオプションは、「バング&オルフセン(BANG & OLUFSEN)」の11個のスピーカーを使う音響システムです。一人で運転しながら大声で歌うのって楽しいですからね!ちなみに私、なぜか“運転しなそう”と言われるのですが、車の運転は好きです。営業職時代に、サンプルをかついでの営業回りや売掛金回収などに車が必須で運転技術を鍛えられたおかげです。
発表会に話を戻すと、登壇したフィリップ・ノアック(Philipp Noack)=アウディ ジャパン社長の横のパネルに投影されているキーワードがファッションビジネスもまさにこれ!であります。扱う商品は違っても見えている世界は同じですね。
11月5日(火)
真っ暗なアディダス本社から見る
極上の東京タワー
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アディダス・ジャパン本社で打ち合わせ中、20時になったと同時に会社全体が消灯されて、“うわッ!”と声が出ました。使用中の場所はもちろん明かりがつきますが、ロビーなどの共用スペースはこんな感じで真っ暗。そもそもこの時間に打ち合わせをしている人はほとんどいません(自分は時差がある海外とのスカイプ打ち合わせだったのでこの時間でした)。
サステナビリティを推進している同社なので、ペットボトルはゼロ。皆さん手元に水筒やマグを置いています。社内には靴や衣料のリサイクルボックスが設置されているそうです。徹底していますね。それにしても暗い室内から見る東京タワー(写真2枚目)がきれい!
11月14日(木)
それぞれのフォーマル。
毎日ファッション大賞授賞式
「オーラリー」2020年春夏コレクションをショー形式で披露した
歴史ある「毎日ファッション大賞」の選考委員を務めていること、光栄です。選考委員特設賞を受賞した、「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」の小泉智貴さんは会場にお母さまを招待しており、控え目ながら嬉しそうなお母さまの姿が印象的でした。自分がお母さんだったら息子が招待してくれた、そのこと自体が一番うれしいだろうな~。
受賞者それぞれのフォーマルも見どころですね。大賞を受賞した「アンリアレイジ(ANREALAGE)」の森永邦彦さんはバリっとしたタキシード。この日のために自分で仕立てたそうで、よく見ると小さなパーツをチクチクとつなぎ合わせた“ザ・アンリアレイジ”なデザインです。これ、商品にしたらよいのに!
新人賞・資生堂奨励賞を受賞しショーも披露した「オーラリー(AURALEE)」の岩井良太さんはカジュアルなトップスですがその選択が一層、彼のポリシーである上質素材使いを伝えています。無印良品 銀座で話題賞を受賞した良品計画の金井政明・代表取締役会長もおしゃれ。無印良品の商品に民族衣装を合わせる、というウワサを聞いたことがあるのでお尋ねするとこの日はそこに「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」を合わせたそうです。
11月7日(木)
1月末までの期間限定東京名所が
誕生
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「モンクレール(MONCLER)」の期間限定コンセプトストア「ハウス オブ ジーニアス(HOUSE OF GENIUS)」が11月7日に、東京とミラノ、パリにオープンしました。東京の会場は神宮前のB-SIDE(3月までスターバックスだったところですね)とバツアートギャラリー(BA-TSU ART GALLERY)。ポップアップといっても、「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)」が一堂にそろうのでドカンと大きく、店内にデジタル&アナログな仕掛けもいっぱいでギャラリーみたいです。あちらこちらに置いてある大きい口を開けて笑っている人形の“ミスター クレイジー”に癒されます。
アジアではここ東京だけにある店ですから、海外から来たファッション好きの知人に「今、東京ではどこに行ったらいい?」と聞かれたらオススメしたい。ジクソーパズルやAirPodsのケース、鉛筆やUSBなどお土産によさそうなコラボグッズも満載です。
11月7日(木)
最新号「全国30社のバイヤーに聞く2020年春夏トレンド」校了と
今日のおやつ
全国の個性豊かなバイヤーに2020春夏トレンドを語ってもらった“読む”トレンド特集に加えて、2020年春夏ロンドンコレクション特集も掲載しています。カバーオンカバーは今週末に新たな銀座店をオープンする「バーバリー」です。ピスタチオグリーンがきれいですね。そしておやつはコンプレックスコン取材から帰国した記者からもらったザ・アメリカンなチョコレートとサステナビリティ担当記者からもらった癒しの「パッカ(PUKKA)」ティー。このコントラストが「WWDジャパン」です。
11月8日(金)
フレンチと日本酒の
究極のコラボレーション
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フランス料理の巨匠、アラン・デュカス(Alain Ducasse)は、世界各国に自身の名前を関したレストランを有しています。この日は、アラン・デュカスの名を冠するモナコとパリ、ロンドン、東京にあるレストランから集まった5人のシェフが腕を振るうランチをいただきました。しかも5つの皿それぞれに日本各地から取り寄せた日本酒がペアリングされるというもの。なんとぜいたくな!!
会場は、「シャネル(CHANEL)」とアラン・デュカスがコラボレーションをしている銀座のフレンチ「ベージュ アラン・デュカス 東京」。日本酒は、山梨の山梨銘醸「七賢」、金沢の中村酒造「日榮」、山口の旭酒造「獺祭」。美術館のような空間で、一皿・一杯、それぞれの誕生秘話を聞きながらいただきます。
素材調達と調理方法にシェフの知識と経験とアイデアとネットワークが詰まった一皿と、蔵元のこだわりから生まれる一杯は大げさでなくアートの域です。個人的ベストはモナコのドミニック・ロリー(Dominique Lory)総料理長による「トリュフ産地の小麦を使ったパンのミジョテと野生茸、オゼイユ(写真3枚目)」と「日榮」。パンはなんとレストランで前日残ったパンを使うそうです。
この日はテーブルの塩、バター、それに水もこだわり満載で、「塩麴でマリネしたクエの炭火焼、フヌイユとミカン」とのペアは七賢の「絹の味」に加えてなんと同社の銘水「仕込み水」でした(写真5枚目)。
最近、富裕層の間では服やバッグやジュエリーと同じくらい、もしかしたらそれ以上にレストランで供される料理の価値が高まっています。フツウに飽き足らない彼らが飛行機に乗ってでも「一皿」との一期一会を求めて向かうのは、それだけの価値があるから。この流れは加速しそうです。
11月9日(土)
上野公園に
「リトゥンアフターワーズ」現れる
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天気に恵まれた土曜日は上野公園で開かれた「リトゥンアフターワーズ(WRITTENAFTERWARDS)」のショーへ。上野公園ではこの週末、日比野克彦さん総合プロデュース、「リトゥン」のデザイナー山縣良和さんディレクションのアートイベント「UENOYES2019“FLOATING NOMAD”」が開かれていて、ショーもその一環でした。親子連れなど大勢の一般の人に見守られ、月明かりの下でのショーはドラマチックでした。
始まりのシーンは赤い照明が照らす噴水の中を靴を濡らしながら無言で歩いてゆく人の縦列。不気味だけど目が離せません。こうやって我々は山縣マジックにかかってゆくのです(笑)。続くルックは、赤と白、時々黒の “カワイイ”リトゥン。過剰なフリルやよれたチェックなど、ヘタウマ感はありますが子供っぽさやチープには着地しない。そこが「リトゥン」の大きなポイントだと思います。
インビテーションには「After All」とあります。あらゆるボーダーレスが進むと同時に、内向きになりがちなこの時代にノマドは結局、どこへ?答えが用意されている訳ではありませんが、私は「カワイイは正義。アイデンティティーを持ち、堂々と根なし草でいるべし」と受け取りました。