計良宏文・資生堂トップヘアメイクアップアーティストは11月25日に、美容の専門出版社の女性モード社から「ケラリエイション(KERAREATION)」を刊行する。タイトルは“計良”と“ヘアクリエイション”を組み合わせた造語で、クリエイションの基礎から応用までを凝縮した一冊となっている。
同書は、感覚やセンスだけで語られがちなクリエイションを“言葉”と“理論”と“方法論”で解き明かし、ヘアデザインに取り組むヘアスタイリストのスキルアップに役立つ実用書を目指したもの。
計良トップヘアメイクアップアーティストが、資生堂の広告宣伝やパリコレクションなどのファッションショーなどを通じて培ってきたヘアメイクアップのプロセスや、デザインの考え方を公開。クリエイションの下地となるセット・アップ・ウイッグなどの各種テクニックに加え、サロンワークの延長線上にあるクリエイティブな作品の作り方まで分かりやすく解説する。また、5つのテーマに沿った20の新作を収録し、クリエイションの楽しさや奥深さを伝える。
内容は6つのチャプターで構成し、古典造形の再解釈、バランスの正解と不正解、崩しテクニック、ウイッグのクリエイション、オリジナリティーの発現法など、トップクリエイターの発想の源を惜しみなく紹介する。また同書には、これまで数多くのバックステージを手掛けてきた人脈から、福士リナや江原美希などのランウエイモデルが登場していることも特徴だ。
計良トップヘアメイクアップアーティストは、資生堂ビューティークリエイションセンター所属で、宣伝広告や雑誌のヘアメイクを数多く手掛け、パリ・コレクションをはじめとするファッションショーのヘアチーフを務めている。また計良は、日本を代表する美術家の一人である森村泰昌や、写真家兼華道家の勅使河原城一などとの協働を通じて既成概念を打破する革新的な作品に挑戦。2019年夏には埼玉県立近代美術館で展覧会を開催して話題になった。