スウェーデン発のスニーカーショップ「スニーカーズエンスタッフ(SNEAKERSNSTUFF以下、SNS)」が、12月14日にオープンする東京店「SNS トウキョウ」の内部を公開した。「SNS トウキョウ」は世界7店舗目の旗艦店で、「SNS」が日本およびアジアに出店するのはこれが初めて。場所は1月に閉店した「フレッド シーガル(FRED SEGAL)」代官山店の跡地を含む、東京・代官山にあるログロード代官山の3棟(2号棟〜4号棟)だ。
「SNS」の店舗はどれも、その土地の風土や文化とスウェーデンやスカンジナビアの歴史をミックスしたデザインが特徴で、「SNS トウキョウ」も各棟それぞれにこだわりを詰め込んでいる。店舗デザインはこれまでの店舗同様、ストックホルムを拠点とする「ボフィンク デザインスタジオ(Bofink Design Studio)」のジェニー・アスケンフォース(Jenny Askenfors)=リードデザイナーと、「SNS」共同創立者のエリック・ファーガリンド(Erik Fagerlind )とペーター・ヨンソン(Peter Jansson)の2人が担当。家具や什器は全てヨーロッパ製で、ハンドメードから3Dプリンターまで、それぞれの空間に合わせてさまざまな手法で生産されている。
3号棟 TRADITIONAL / ハンドメイド
「TRADITIONAL / ハンドメイド」と名付けられた3号棟は、伝統的な日本の文化がコンセプトだ。下駄や映画「七人の侍」の日本刀をテーマにした什器をはじめ、スニーカーが並ぶテーブルは映画「修羅雪姫」や「ゴジラ」、コタツなどを着想源にデザインされ、洋服のラックは社殿建築をモチーフとし、試着室は和室や昭和時代の映画館風に作られている。一方でスニーカーカルチャーへのオマージュも随所に見られ、「ナイキ(NIKE)」のスウッシュロゴが脚になった複雑なテーブルや、“エア フォース 1(AIR FORCE 1)”のアウトソールの模様がデザインされた円形テーブル、スウェーデン人アーティストのクリステル・ビヨルクマン(Christer Bjoorkman)による「ナイキ」の名作スニーカーが背もたれに彫られたチェアなども置かれている。
4号棟 MODERN / テクニカル
4号棟「MODERN / テクニカル」は、3号棟と対をなすようにポップな現代の日本文化をコンセプトに掲げている。店内に入るとすぐに目に飛び込んでくる巨大なディスプレーウオールは、無数のイエローの突起物が生えており、「美少女戦士セーラームーン」の主人公・月野うさぎの髪の毛をイメージしたものだという。特に意味はなく触って楽しむものだそうだ。奥に進むと、ダクト管を絡めた什器や「鉄腕アトム」をイメージしたテーブルなども設置されているが、同棟最大の目玉は試着室にある。試着室の中にはプリクラ機が備えられ、「SNS」特注のフレームデザインのプリクラを無料で撮ることができる。また「SNS」の透明性を見せるために、顧客が在庫を見ることができる移動式の棚も設置されている。
2号棟 SNS Cafe
2号棟は、顧客同士の交流などを目的としたカフェスペースとしている。同棟のみ2020年2月頃のオープン予定で、他の2棟と異なり内装はスウェーデンらしさを重視したコンクリート調。渋谷のカフェ「キャメルバック(CAMELBACK)」との共同運営で、ドリンクとフードの提供はもちろん、「SNS」の世界観に合った本や雑誌を無料で閲覧することができる本棚を設ける。また、東京限定のアイテムをそろえるギフトショップとしての機能も持たせるそうだ。
14日のオープン時には、モデルに八村塁を起用したことでも話題となった3モデルの“エア ジョーダン(AIR JORDAN)”からなる「Past, Present, Future」や、アイコニックなシュータンのイラストが「SNS」共同創立者のエリックとペーターに変更された「アディダス(ADIDAS)」の“スタンスミス(STAN SMITH)”などの「SNS」限定コラボスニーカーのほかに、ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)と「ナイキ」の“リアクト エレメント 55(REACT ELEMENT 55)”、「ニューバランス(NEW BALANCE)」と「アリーズ(ARIES)」の“991”、「アディダス」と「リーボック クラシック(REEBOK CLASSIC)」の“インスタポンプ フューリーブースト(INSTAPUMP FURY BOOST)”などの人気モデルも多数並ぶ。
■SNEAKERSNSTUFF TOKYO
オープン日:12月14日
営業時間:11:00〜20:00
場所:ログロード代官山 2号棟、3号棟、4号棟
住所:東京都渋谷区代官山町13-1
定休日:不定休