「ユニクロ」「ジーユー」を運営するファーストリテイリング(以下、ファストリ)は11月、東京・有明本部にメディア関係者を集め、物流倉庫自動化推進のために日本のMUJIN、フランスのExotec Solutionsというベンチャー2社とグローバルパートナーシップを結んだと発表した。ファストリは倉庫自動化のため、2018年10月にはマテハン(マテリアルハンドリング)世界大手のダイフクともパートナーシップを結んでいる。ダイフクとMUJINはアパレル物流の何を変えるのか。(この記事はWWDジャパン2019年12月16日号からの抜粋です)
高品質・低価格で独自の地位を築くファストリだが、実は15年ごろまで物流分野は後進だったと自身で認めている。18年10月のダイフクとの会見で、ファストリの神保拓也グループ上席執行役員は、数カ月先に店頭投入予定の商品が倉庫内に散乱し、非効率の極みだったという同社のかつての物流の状況を、「大混乱」と表現していた。一方で世の中全体に目を向けると、ECの伸長とともに物流は今や業種や国境を超えた共通課題となっている。配送員の疲弊だけでなく、倉庫内の人手不足も深刻だ。
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