「ランコム(LANCOME)」は、アジア人女性のために開発した2020年最初の大型新製品として、人間の体に必要な“酵素”に着目した「クラリフィック デュアル エッセンス ローション」(150mL、1万1000円)を2020年2月14日に発売する。同ブランドが化粧水にフォーカスして製品を発売するのは初となる。
アニー・ブラック(Annie Black)=ランコム インターナショナル サイエンティフィック ディレクターは「多くの女性が求める肌の透明感にはキメや毛穴、潤い感、トーンのバランスなど多面的なアプローチが求められるが、それらをすべてかなえるカギに酵素があると考えた」と開発の意図を説明。ロレアルの30年にわたる酵素研究の中から、肌の酵素に働きかけるフランス産のブナの芽から取れるエキスをキー成分とした。
ローションはこのブナの芽エキスを取り入れたエッセンスを97%、肌を満たすリッチなオイルを3%配合した二層式で、ボトルを振って二つの成分を混ぜて使用する。ブナの芽をイメージした特性のウィスク(泡立て器)を内蔵。ボトルを振った際にこのウィスクが絡まり、エッセンスとオイルがベストな状態で混ざり合ったマイクロバブルが完成する。
同ブランドは「レネルジー」をはじめさまざまなローションを展開しているが、「クラリフィック」は多くの女性が求める“透明感”をキーワードにし、エントリー製品として幅広い世代にアピールし、まずは化粧水による保湿ケアが定着しているアジア圏で販売する。「ランコム」は9月に看板製品である「ジェニフィック アドバンスト」を“美肌菌”にフォーカスした製品にリニューアルしているが、そちらは3カ月間の販売目標を3週間で達成するなど大きな反響があった。菊池由美子ランコム事業部PR / メディア統括部長は「酵素といえば日本では洗顔のイメージが強いが、“与える酵素”をアピールする。洗顔後に美肌菌の『ジェニフィック アドバンスト N』、その後に酵素の『クラリフィック』という使い方を訴求したい」と語り、「ジェニフィック」に次ぐ看板製品に育成する。