アイランドの「グレースコンチネンタル(GRACE CONTINENTAL)」はこのほど、冬季限定のイルミネーションを代官山店のウインドウに施した。25日までは、大きなクリスマスツリーとリースも店頭に設置し、来店客を楽しませている。
地上3階建てのショップのカーテンに、1万個以上の電球を灯した。1階の正面ウインドーには、人の背丈をゆうに超えるクリスマスツリーとともに、2019-20年秋冬のアウターを着せたマネキンを並べ、年末ムードを盛り上げている。同店がイルミネーションを店舗に施すのは、今回が初めて。装飾を7日に取り付けてから、「家族連れや外国人観光客を中心に、来店客増につながっている」(山下花プレス)という。
木村剛士アイランド社長は、「最近はクリスマスでも、街を歩くよりも屋内でまったり過ごしたいという人が増えている。そのような『等身大』の価値観の人が増えている今だからこそ、お客さまを呼び込むため、このタイミングで(イルミネーションを)やってみるべきだと思った」と話す。「アパレルが売れないと言われる中で、価格で訴求するのは『グレース』らしくない。付加価値を生み出せるのは、お客さまへのおもてなししかない」。
そのような考えの下、同社は昨今、顧客の満足度向上のための場を設けることに注力している。今年は、顧客向けに初めて数回にわたるパーティーを開催し、そのコンテンツとして新作をモデルに着せたランウエイショーも披露した。「『グレース』は女性が憧れ、背伸びしても着てみたいブランドを目指してきた。その原点に立ち戻るため、今後もお客さまに特別感を提供する取り組みを強化していきたい」。