編集部員さえ驚く(!?)ファッション・ヴィクティムで、ここ数年は、これまた呆(あき)れられるくらい(!!)ジムホリック(ジム中毒)な「WWD JAPAN.com」編集長ムラカミが、オシャレに変貌するエクササイズ業界に潜入!カラダを張って最新エクササイズを体験レポートし、長年の経験からオシャレ度をジャッジします。
今回は、スポーツ担当の後輩オーツカに誘われ、クリスマスイブに豊洲にGO!!アシックスが11月にオープンした、ピッカピカの低酸素ジムに潜入しました。
さぁ、全然盛り上がらない平日(12月23日が休日だったのは、クリスマスムードを盛り上げるという意味において大きかったですねw)のクリスマスイブ、しかも朝8時にやってきたのは豊洲!!アシックスの低酸素ジム「アシックス スポーツコンプレックス 東京ベイ(ASICS Sports Complex TOKYO BAY)」は、今年の東京オリンピック&パラリンピックで盛り上がりそうな臨海エリアのど真ん中、隣は豊洲の新市場という立地です。正直近くはないけれど、施設はもちろんピッカピカ。都心の一等地にあるジムなら、それだけで月会費2万円くらいかかりそうですが、ココは日本最大規模の低酸素ジムでありながら月会費2万円。「高い」と思う人と「安い」と思う人の双方がいらっしゃるとのことですが、ジムアディクトの僕からすれば、決して高くありません。タオル付きだしね(笑。コレ、マジでポイント高いです)。
本気で速く&長く走りたいなら価値ある3万円のスペシャルメニュー
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で、本日はスペシャルメニュー。後輩オーツカは、出走予定の東京マラソンを見据えたトレーニング計画を立てるために(多分)、僕は普段のトレーニングがどのくらい体に効いているのかを確認するためになんとなく(苦笑)、1回3万円のスペシャルメニューに挑戦させていただきました。足の状態や体の姿勢、筋力はもちろん、心肺機能に至るまでの現状を分析し、今後より速く、もしくは(距離的にも、年齢的にも)もっと長くランを楽しむためのボディーチェックと表現すれば適切でしょうか?そのメニューは、①1分おきにペースを上げ、どこまで走れるかをチェック②ラグビーやアメフト選手のタックルさながら、メチャクチャ重たい地面を蹴り上げながら走って筋力や脚力をチェック③足のマシンエクササイズのような動作を繰り返して脚の伸展や屈曲のパワーをチェック④3Dで足の形状をチェックなどのメニューから構成されています。
ものすご〜くハードなのは①と②ですが、肺活量や呼気中の二酸化炭素を測定するマスクを装着しながらのランニングは、アスリートのカラダを“解剖”する科学番組みたいでエンターテインメントでもあります(笑)。④は、ちょっと真剣にランニングを楽しみたい人に本当にオススメ!!足のサイズ、長さや幅、甲高くらいは、最近では「ジェイエム ウエストン(J.M. WESTON)」の靴を買う時などに計測してもらいましたが、足に対して足首がどのくらいの角度で伸びているか?足全体にどのくらい均等に体重が乗っているか?などは、新発見ばかり。今後の靴選びやトレーニングの参考になります。“3時間ミッチリ”のスペシャルメニューですから、3万円の価値はあります(断言)。
そして導かれた目標タイムは、フルマラソンで驚愕の3時間30分台、ハーフでも1時間30分台でした(マジか!?我ながら、日常的にエクササイズしている甲斐があったなぁw)。科学的に導いた数値は単なる空想ではなく、頑張れば突破できる(ハズの)タイム。そこにいち早く到達するため、この低酸素ジムでカラダはもちろん、心肺機能も高めようというのが「クロッシング」なのですね。ちなみに後輩オーツカのフルマラソンの目標タイムは、3時間40分台でした。ムフフ。42歳ムラカミ、まだ頑張れそうです(笑)。
「低酸素=息苦しい」じゃない。でもカラダは疲れます(笑)
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さて、肝心の低酸素ジムは、大別すると5つ。①標高2000m級、空気中の酸素濃度が16%程度(ちなみに私たちは普段、酸素濃度が20.9%という空間で生きています)の広〜いジムエリア②標高3000m級、酸素濃度はさらに下がって15%程度のガチエリア③標高2000mに相当する酸素濃度のプールエリア④通常の酸素濃度のプールエリア⑤低酸素だったり常酸素だったりのスタジオに分かれます。まずは、①にGO!!正直入室したところで体感するものは何もなく、言われなければ「ここが低酸素」とは分かりません。ただ指に測定器をつけてトレッドミルで走ってみると、血液中の酸素濃度は通常を100とするとドンドン降下し、後輩オーツカは80台までダウン。僕も取材した初回こそ96でしたが、後日もう一回計測したら78まで下がり(さすがにペースダウンしましたw)、数字では「なるほど、酸素を取り込みづらい環境にいるんだな」と実感します。これにより心肺機能を高めたり、血液を中心に循環を促したりすることでカラダのパフォーマンスを高めるワケですね。ちなみに、常酸素状態では、どれだけ頑張ってもこの数字は90台から下がらないそうです。
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とは言えしばらく運動を続けると、はるか昔、体育の時間でプールに入った後の“フワフワ感”を覚えます。早起きしたし、ジム終わりに新市場で寿司を食べ糖質を一気に摂取した影響もあったかと思いますが、取材を終え会社に戻ったら爆睡でした(苦笑)。なるほど確かにカラダは、低酸素状態を敏感に察知して頑張ってくれたようです。後日パーソナルトレーナーに話を効いたら、水泳やバイクは、低酸素状態を感じやすいんだとか。こりゃ、次行くときは水着持参だな。
施設はプロユース、もしくはガチ向けオンリーではありません。もちろん、そんな人も大満足ですが、一般の人も楽しめる。事実、フツーの方も大勢います。低酸素状態でカラダに負荷を効率的にかけ、結果運動時間を減らしたり、関節への負担を軽くしたりという意味においては、忙しいビジネスマンや、「ハードな運動はチョット」という方にも向いてい流のです。
テンション爆上げ!!トップアスリートとの「交差点」
ただ日本最大級の低酸素ジムですから、隣にフツーにトップアスリートがいたりで驚くこともあります!!僕はまだ2回しか通っていませんが、2回ともド級のプロ野球選手と同じ時間にワークアウト!!ハッキリ言って、一番感動しました(笑)。カラダはすごいし、顔小ちゃいし、走るの早いし、ボールはもちろん弾丸のように飛んで行くし、世界最高峰ってやっぱりスゴい!!張り合えるハズもないのに、ついつい嫌いな筋トレまで頑張ってしまいます(笑)。聞けばこのジムは、「クロッシング」がコンセプト。プロとアマの交差点でありたいなどの願いを込め、コンセプトにしたそうです。
最後にそのほかの施設は、ジムに送らない酸素を一気に放出するため酸素濃度が30%以上という高酸素状態でカラダの疲れを癒やすコンディショニングルーム、メチャクチャきれいなお風呂(シャンプーやコンディショナーはもちろん、スキンケアまで常備!!)、ピカピカのサウナルーム、コンセント有りのプロテインバー(笑)まで大充実です。
いや〜、楽しい。改めて「コレで2万円は、高くないな」と思うワケなのであります。横浜市民の僕にはチョット遠いけれど、3回乗り換えれば自宅から75分で通えることも判明しました!!ありがとう、首都圏の鉄道ネットワーク!!会社のある六本木からだったら、大江戸線と「ゆりかもめ」で45分!!ムラカミ、マジでしばらく頑張ろうと思います。