予防ヘルスケア×AIテクノロジーに特化したヘルステックベンチャーのフィンクテクノロジーズ(FINC TECHNOLOGIES)は、第三者割当増資の実施を発表した。調達した資金は約50億円で引受先はアイザワ・インベストメンツ、伊藤忠食品、大正製薬、テレビ朝日ホールディングス、東芝、日本メディカルシステム、ピップ。これによって創業からの資金調達額は累計150億円強となった。同社は800万ダウンロードを達成したヘルスケア/フィットネス(ダイエット)アプリ「フィンク(FINC)」などを運営する。今回の資金調達によって「フィンク(FINC)」をはじめとした各種サービスに活用しているAIの開発や新規事業の拡大、マーケティングの強化を図る。
また事業展開のスピードを加速する目的で、これまでの3人代表制から代表取締役1人に変更したことも発表された。これに伴い、創業者で代表取締役CEOの溝口勇児氏が退任し、新たに前代表取締役CTOの南野充則氏が代表取締役CEOに就任。小泉泰郎代表取締役CFOは取締役CFOとなった。また溝口氏は、非常勤取締役/ファウンダーとして「フィンク」をサポートする。新経営体制となり今後はコア事業への集中、「フィンク」の技術的強みの戦略的訴求、顧客に向き合ったサービス提供の強化を推進していくという。
そのほか、AIや深層学習(ディープラーニング)を活用し、食事の画像を識別してカロリーや三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)を計算する「食事画像解析」機能の大幅アップデートや同社初の地上波テレビ番組提供となる「フィンク 1 分フィット」(テレビ朝日)が1月6日からスタートしたことなども発表された。