格安アプリ「タイムバンク(TIMEBANK)」を運営するタイムバンクは、LINEベンチャーズやジャフコ、インキュベイトファンドなどを引受先とした第三者割当増資により、総額39.5億円の資金調達を行うことを発表した。同社にとって初の外部資金調達となり、一部の投資先グループとは事業面での協業も行っていく予定だ。今回調達した資金は、さらなるユーザー基盤の拡大に向けた広告投資と、商品やサービスを掲載する事業者の開拓に向けて投資していく。
「タイムバンク」は、専門家の空き時間を販売するマーケットプレイスとしてスタートした。その後、店舗や施設など空き時間の取り扱いも開始。さらにメーカーに眠っている過剰在庫なども取り扱い、世の中の遊休資産を活用するシェアエコノミー(共有経済)の総合マーケットプレイスとして成長しており、2019年11月末時点で「タイムバンク」を利用するユーザー(IDベース)は150万人を突破している。
「タイムバンク」を活用することで、事業者は余っている時間や在庫を活用して新たな顧客や収益機会を創出することができ、ユーザーは商品やサービスを通常よりも割安で体験することができる。化粧品やアパレル、食品、家電、美容室、レストランなど取り扱う幅はかなり広い。
タイムバンクは「新しい経済を作る」ことをミッションに掲げ、18年8月に設立されたスタートアップ企業で、ビジネス書「お金2.0」(NewsPicks Book)の著者である佐藤航陽(さとう・かつあき)氏が代表を務める。