中国向け越境EC「ワンドウ(豌豆公主)」を運営するインアゴーラ ホールディングス(以下、インアゴーラ)は、総額53億円の資金調達を完了した。引受先は、SBIホールディングス、スギホールディングスなど。また同時にインアゴーラは、スギホールディングスの子会社であるスギ薬局と業務提携契約を締結した。
業務提携の概要は、インアゴーラがスギ薬局のインバウンド事業の強化を目的に、中国人消費者のニーズおよび消費動向などに関する知見や中国マーケティングにおけるノウハウをスギ薬局に提供し、国内店舗における中国人観光客などの誘致や購入促進、ブランディングをサポートするというもの。今後、「WEIBO(微博・ウェイボー)」や「WECHAT(微信・ウィーチャット)」などの中国SNSやKOLを活用し、情報やコンテンツの企画・制作・発信を行うほか、スギ薬局と共同で、中国人観光客に向けた店舗の品ぞろえ、商品陳列、顧客対応などの企画にも携わる。
また、スギ薬局が展開する越境ECを担い、中国国内におけるマーケティングおよびブランディングをサポートするとともに、共同で「ワンドウ」を通じて中国国内のアーリーアダプターにアプローチする。第一弾として、今年の春からスギ薬局のオリジナルスキンケア製品「プリエクラ」を「ワンドウ」を通じて、中国の消費者に販売する予定だ。
「ワンドウ」は、日本の企業と中国消費者を結ぶワンストップソリューション型のB to B to C越境ECプラットフォームで、中国ユーザー向けに商品の翻訳、物流、決済、マーケティング、顧客対応、多チャンネル展開などの全工程をインアゴーラが担う。日本の企業はインアゴーラの日本国内倉庫に商品を配送するだけで、国内ECショップを1店舗追加するよりも簡単に、巨大な中国市場に進出することができる。