ビジネス

中国向け越境EC「ワンドウ」のインアゴーラが総額53億円の資金調達 スギ薬局と業務提携も

 中国向け越境EC「ワンドウ(豌豆公主)」を運営するインアゴーラ ホールディングス(以下、インアゴーラ)は、総額53億円の資金調達を完了した。引受先は、SBIホールディングス、スギホールディングスなど。また同時にインアゴーラは、スギホールディングスの子会社であるスギ薬局と業務提携契約を締結した。

 業務提携の概要は、インアゴーラがスギ薬局のインバウンド事業の強化を目的に、中国人消費者のニーズおよび消費動向などに関する知見や中国マーケティングにおけるノウハウをスギ薬局に提供し、国内店舗における中国人観光客などの誘致や購入促進、ブランディングをサポートするというもの。今後、「WEIBO(微博・ウェイボー)」や「WECHAT(微信・ウィーチャット)」などの中国SNSやKOLを活用し、情報やコンテンツの企画・制作・発信を行うほか、スギ薬局と共同で、中国人観光客に向けた店舗の品ぞろえ、商品陳列、顧客対応などの企画にも携わる。

 また、スギ薬局が展開する越境ECを担い、中国国内におけるマーケティングおよびブランディングをサポートするとともに、共同で「ワンドウ」を通じて中国国内のアーリーアダプターにアプローチする。第一弾として、今年の春からスギ薬局のオリジナルスキンケア製品「プリエクラ」を「ワンドウ」を通じて、中国の消費者に販売する予定だ。

 「ワンドウ」は、日本の企業と中国消費者を結ぶワンストップソリューション型のB to B to C越境ECプラットフォームで、中国ユーザー向けに商品の翻訳、物流、決済、マーケティング、顧客対応、多チャンネル展開などの全工程をインアゴーラが担う。日本の企業はインアゴーラの日本国内倉庫に商品を配送するだけで、国内ECショップを1店舗追加するよりも簡単に、巨大な中国市場に進出することができる。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。