オンワード樫山は10日、次期社長に鈴木恒則・取締役兼専務執行役員営業担当(61)が3月1日付で就任すると発表した。大澤道雄社長は代表権のない会長に退く。大澤氏は2017年3月に社長に就任して以降、課題であった生産や物流部門の改革を推進。これらに一応のメドを付け、ブランドの営業部門で実績を持つ鈴木取締役にバトンを渡す。親会社のオンワードホールディングス(HD)は昨年10月に大規模な構造改革を発表しており、中核会社のトップに就く鈴木氏にはその断行と成長戦略の実現が託される。
鈴木氏は1982年に東海大学文学部を卒業後、樫山(当時)に入社。主にメンズウエア部門で活躍し、ダナキャランジャパン社長、オンワードHD常務執行役員などを経て、2019年5月から現職。国内営業や国際事業など幅広い分野の経験がある。