ナイキ(NIKE)はこのほど、昨年のFIFAクラブワールドカップ世界王者でイングランドのプレミアリーグに所属するリヴァプールFC(Liverpool FC)と複数年にわたるパートナーシップ契約を締結したことを発表した。現地時間の6月1日からスタートし、男子・女子のトップチームや下部組織などの選手が着用するユニホームをはじめ、監督やコーチングスタッフらのウエアなどを提供する。
リヴァプールFCは、2015-16シーズンから今シーズン(2019-20シーズン)までニューバランス(NEW BALANCE)と年間2500万ポンド(約36億円)のサプライヤー契約を結んでいた。だがニューバランスが同クラブに対し契約延長を希望するも、ここ数シーズン躍進を見せるクラブ側がこれを拒否。不当と主張するニューバランスとの間で裁判に発展し、クラブが勝訴していた。
契約金は明らかになっていないものの、現在のプレミアリーグ最高額となるアディダス(ADIDAS)とマンチェスター・ユナイテッドFC(Manchester United FC)の年間7500万ポンド(約107億円)を上回る、英国史上最高額の年間8000万ポンド(約114億円)と推測されている。
ナイキは現在、プレミアリーグではリヴァプールFCのほかにチェルシーFC(Chelsea FC)とトッテナム・ホットスパーFC(Tottenham Hotspur FC)、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)の3クラブ、スペインではFCバルセロナ(FC BARCELONA)、イタリアではFCインテル・ミラノ(FC INTER MILANO)、フランスではパリ・サンジェルマンFC(PARIS SAINT-GERMAIN FC)などとパートナーシップ契約を結んでいる。
なお契約発表のニュースを受け、「ニューバランス」ロンドン店には欧州王者と世界王者に輝いたメモリアルな今シーズンのユニホームを買い求める顧客が多く訪れていた。