「ベルルッティ(BERLUTI)」は新モチーフをあしらった「グローブ・トロッター(GLOBE-TROTTER)」とのコラボレーションアイテムを発表した。
新モチーフは、1985年の創業年に靴の木型に彫られた「ベルルッティ」のシグネチャーモチーフである “スクリット”のシーリングスタンプの部分を抜き出して再解釈した。クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)=クリエイティブ・ディレクターは、「パッと見たときに、クラシカルな印象、アーカイブから見つけたような印象を与えたかった」と説明する。
新モチーフをあしらった「グローブ・トロッター(GLOBE-TROTTER)」とのコラボアイテムは、26インチのトロリーケースからメッセンジャーバッグまで8型を展開する。価格は1900~4600ユーロ(約23万1800~56万1200円)で、4月15日から順次店頭に並ぶ。それに先駆けて「ベルルッティ」2020-21年秋冬コレクションのショーに合わせた1月17日から公式ECサイトで同モチーフを採用したポーチ(600ユーロ(約7万3200円))を販売する。ポーチ以外のアクセサリーも4~6月頃に店舗で取り扱うという。
「ベルルッティ」を擁するLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、ラゲージブランド「リモワ(RIMOWA)」を傘下に持つ。「リモワ」ではなく「グローブ・トロッター」との協業にゴーサインを出したアントワン・アルノー(Antoine Arnault)=ベルルッティ最高経営責任者(CEO)は、「私は『リモワ』が大好きだし、よく使っている。弟(でリモワCEOのアレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)は、素晴らしい手腕を見せていると思う。しかし、LVMHの傘下ブランドだという理由だけで、そのブランドだけと付き合う必要はないと考えている」と説明する。
アルノーCEOによると、「ベルルッティ」の売り上げ構成比は靴が50%以上、レザーグッズが約3分の1、その他がウエアだという。「レザーグッズは収益性が高いため、継続して2ケタ増を維持したい」と語った。