「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の2020年春夏コレクションのキーワードは「仕事着の再考」。鮮やかなブルーで彩られた空間を建築家や俳優、ダンサーといったさまざまな肩書きを持つ男女のモデル91人が歩いたショーには、その幅の広さを物語るように多彩なアクセサリーが登場した。
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バッグで目を引いたのは、SNSでも話題になったハローキティの顔とシューレースの編み込みでアレンジされたトップハンドル型の“ヴィル”。赤いリボンは立体的で、ボディーのカラーは黒、白、ピンクをそろえる。また、新作として打ち出すのはフラップ型の“ゴースト”。マチのあるクリーンなシルエットに長さ調節可能なストラップを配した使い勝手の良さそうなデザインで、MとLの2サイズをそろえる。予定価格は15万1000〜18万9000円。そのほか、三角形のハンドバッグ“トライアングル”を再解釈した細身のショルダーストラップ付きクラッチや、口金を配したクラッチ、南京錠モチーフがあしらわれたフラップバッグ、ロゴパターンの型押しやキルティングが施されたトートバッグなどを提案する。
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シューズは、今季も個性際立つデザインが目白押しだ。半月を描くような凹んだトー(つま先)のユニークなデザインは、ウィメンズのショートブーツやブーティに採用。同ブランドを象徴するデザインの一つである誇張されたポインテッドトーは、無数のDリングにシューレースを通したアッパーが特徴的なスタイルや、板状のヒールを配したパンプス、サイハイブーツなどに落とし込んだ。一方メンズは、ゴツいソールやトーの形で捻りを効かせたフォーマルシューズやベルベットのスリッパのようなシューズをラインアップする。“トリプル S”や“トラック”に続く新作として提案するスニーカーは、スクエアトーが新鮮な“タイレックス”(10万〜11万5000円)。左右非対称にあしらわれた皮膚下の筋肉の網目をほうふつとさせるデザインが特徴で、メンズに加えウィメンズサイズも展開する。
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JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。