革素材ブランド「京都レザー」は1月16、17日の2日間、東京・日本橋の在日フランス商工会議所で初の東京展「京都レザー・ミーティング・トウキョウ(KYOTO LEATHER MEETING TOKYO)」を行った。「京都レザー」は、経済産業省の「ふるさと名物応援事業補助金」に採択されて2015年にスタートした「京都レザー プロジェクト」の一環で、京都の染色職人と、皮革産地である兵庫県姫路のタンナー(製革業者)が連携して“京都発のレザーブランドを作る”を目標に誕生した。
特徴は、京都の伝統技術である京友禅の手捺染、墨流し、西陣帯箔、天然草木染めの4種類の染色技法をレザーの柄や模様に取り入れていることで、独自の豪華なデザインを生み出している。展示会場では、職人による墨流しと、金や銀の箔を糸に織り込む“引箔”の技法を応用してクロコダイル革に施す作業が実演された。
「京都レザー」は16年から仏パリで開催されているファッション素材国際見本市「プルミエール・ヴィジョン(PREMIERE VISION)」に出展しており、1月29、30日に米ニューヨークで行われる国際皮革見本市「リネアペッレ(LINEAPELLE)」に初出展する。
「京都レザー」を立ち上げた田尻敏寛社長は、「強みは、京都ならではの伝統と革新の技術力で、環境に配慮したモノ作りをしていること。その世界観を東京展で表現したかった。海外でも『京都レザー』のオートクチュールレザーは評価を受けており、今後も少しずつ認知度を高めていきたい」と話した。
「京都レザー」は京都の二条城近くにショールームを構えているほか、京都・嵐山に今春スタジオをオープンする予定だ。