【追記3月18日】同ブランドは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で“エア ディオール”のカプセルコレクション発売とポップアップストアの開催を全世界で延期すると発表した。ブランドは延期について「すべての人々の安全確保と、公共機関の勧告に従い国際的な措置の整備を補完するため」とコメント。新たな日程については改めて発表するという。
「ディオール(DIOR)」は、ナイキ(NIKE)の「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」とのコラボレーションを拡大し、ウエアやアクセサリー類も含めたカプセルコレクション“エア ディオール(AIR DIOR)”を発売する。
両ブランドはすでにスニーカー分野で協業しており、「ディオール」が2019年12月3日にマイアミで行った20年プレ・フォール・コレクションで“エア ジョーダン 1 ハイ OG ディオール(AIR JORDAN 1 HIGH OG DIOR)”を発表している。
今回のカプセルコレクションでは、“エア ディオール”のロゴが入っているボタンを使用したスーツや、イタリアで手作りされたスエード生地のフーディー、“ディオール オブリーク(DIOR OBLIQUE)”柄のシルクのショーツに加えて、ソックス、スエットバンド、ネクタイ、ポケットチーフ、チェーンペンダント、革小物類などのアイテムを展開する。色味はネイビー、グレー、ホワイトを基調とした落ち着いたものだという。また、“エア ジョーダン 1 ハイ OG ディオール”のローカットモデルも発売する。価格は発表されていないが、いずれも世界で12カ所程度の「ディオール」の店舗やポップアップなどで4月から限定発売する。
キム・ジョーンズ(Kim Jones)「ディオール」メンズ アーティスティック・ディレクターは、「ウエアはマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)の普段のスタイルをイメージした。彼はよくスーツを着ていて、それがとてもいいと思っていたから。『ディオール』でもスーツの売り上げが倍増している。スマートに装いたいという人が増えているし、それがクールなことになった」と語った。
マーティン・ロッティ(Martin Lotti)「ジョーダン ブランド」デザイン部門バイス・プレジデントは、「“エア ジョーダン 1 ハイ OG ディオール”では、履き口のウィングスロゴを“AIR JORDAN”から“AIR DIOR”に変更した。これは当ブランドでも初めてのことで、『ディオール』とのコラボレーションを非常に重視していることの表れだ。今後は、“ラグジュアリー・ストリートウエア”というジャンルでも『ジョーダン ブランド』の存在感を高めていきたい」と述べ、両ブランドの協業が継続する可能性を示唆した。
ここ数年はラグジュアリーブランドとスポーツウエアの協業が多く見られるが、キムが率いていた当時の「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が「シュプリーム(SUPREME)」と17年に行ったコラボレーションがその先鞭をつけたといえるだろう。最近では19年11月に「プラダ(PRADA)」と「アディダス(ADIDAS)」が長期的に協業することを発表したほか、「プーマ(PUMA)」と「バルマン(BALMAIN)」が初のコラボコレクションを発売している。また20年1月には、「ルイ・ヴィトン」が北米の男子プロバスケットリーグ、ナショナル・バスケット・アソシエーション(National Basketball Association、NBA)と提携することを発表した。