「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が、メゾンの原点といえるオートクチュールを再開する。2020年7月にパリのオートクチュール・ファッション・ウイークで発表する2020-21年秋冬物が、アーティスティック・ディレクターのデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)によるオートクチュールのデビューとなる。同ブランドは創業者のクリストバル・バレンシアガ(Christobal Balenciaga)が1917年にスペインでスタートし、37年にパリのジョルジュサンク通り10番地にアトリエを移した。オートクチュール再開にあたり、同場所に当時のサロンを再現したアトリエを設けるという。オートクチュールの復活は、クリストバル自身がメゾンを閉めた1968年以来52年振り。
ヴァザリアは、「オートクチュールはこのメゾンの礎。『バレンシアガ』にオートクチュールを復活させることは、クリエイティブで夢のような任務だ。私にとってオートクチュールは、創造的自由である未開のモードであり、イノベーションのプラットフォーム。ドレスメーキングにおける新たな領域の可能性を提示するだけでなく、ブランドのモダンなビジョンをそのオリジンへと戻す。オートクチュールとは流行を超越している」とコメントしている。
セドリック・シャルビ(Cedric Charbit)バレンシアガプレジデント兼最高経営責任者は、「オートクチュールは、過去数年間のブランドの非常に優れた成果により成し得たこと。オートクチュールのための専門チームを作り、ジョルジュサンク通り10番地にアトリエを設けることは、ブランドのさらなる展開における極めて重要なステップだ」と語っている。