ファッション

川久保玲とドーバーを作り上げたCEOが語る成功の秘訣

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 「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」の川久保玲デザイナーが、夫のエイドリアン・ジョフィ=コム デ ギャルソン インターナショナル最高経営責任者(CEO)とともにセレクトショップのドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET 以下、DSM)をロンドンにオープンしたのは2004年のこと。「コム デ ギャルソン」のさまざまなラインはもちろんのこと、ラグジュアリーブランドとストリートウエアが混在するユニークな空間は2人が掲げたコンセプト“美しきカオス”そのものだったが、当初は顧客に理解されず苦労したという。

 ジョフィCEOは、「厳しい時期が4年ほど続いた。コンセプトが全く理解されず、損失ばかりが増えていった。オープン初日に『これは一体どんな店なんだ?意味が分からないし、成功するわけがない』と言われたことを覚えているよ。当時はネガティブな意見をたくさんいただいた」と語る。「優れたアイデアは時代を先取りしていることが多く、理解されるのに時間がかかる。DSMはまさにそうで、徐々に気に入ってくれる人たちが現れた。実は今でも、『スーツ売り場はどこ?』なんて聞かれたりするけれどね」。

 最初こそ時間がかかったものの、現在DSMはロンドンに加えて東京・銀座、ニューヨーク、シンガポール、北京、ロサンゼルスに店舗を構えている。ジョフィCEOにその成功の秘訣、リスクを取ること、そして新しいものに挑戦する意義について、米「WWD」が聞いた。(この記事はWWDジャパン2020年1月20日号からの抜粋に加筆しています)

WWD:当初はDSMでほかのブランドも扱っていることで混乱した顧客もいたそうだが、そうしてほかのブランドがあることで「コム デ ギャルソン」の売り上げも上がった?

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