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「グッチ」を擁するケリングが3年連続「気候変動Aリスト」に選定

 「グッチ(GUCCI)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」を擁するケリング(KERING)は2019年度の環境報告に基づく地球温暖化対策が認められ、国際的な環境非営利団体CDPから最高評価の「気候変動Aリスト」企業として選定された。Aリストに選定されるのは回答企業のうちの2%。

 CDPは、環境問題対策に関する情報開示とスコアリングのプロセスを毎年行っており、企業の環境問題対策の透明性を示すものとして最も信頼される判断基準のひとつとして広く認知されている。

 19年度は、運用資産規模で96兆ドル(約1京560兆円)に達する525を超える機関投資家と、購買力規模で3.6兆ドル(約396兆円)に達する125の企業がCDPの活動に賛同し、約8400社がCDPを通じて環境問題対策に関する情報を開示した。

 ケリングのマリー・クレール・ダヴー(Marie-Claire Daveu)=チーフ・サステナビリティ・オフィサー兼国際機関渉外責任者は、「私たちが再び選定されたことは、カーボンフットプリント(二酸化炭素など温室効果ガスの排出の実態)を減少させようとするわれわれの継続的な努力が反映されている。また、世界中の生物多様性の保全を支援するために、残りの排出量全てをオフセットするという直近の決断が認められたことによる。気候変動対策の面で世界のトップ企業のひとつとして認められたことを誇りに思う。今後も25年までにカーボンフットプリントを15年比で50%削減するという目標を達成できるよう粘り強く努力を続けていく」とコメントを発表した。

 19年度にAリストに選出されたのは179社で、ファッション&ビューティ企業では、H&Mへネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ)、丸井グループ、花王、ユニリーバ(UNILEVER)が含まれる。

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