コーセーは1月21日、オープンイノベーションの考えを基にした「アクセラレータープログラム」で採用した、女子高校生が代表を務めるサンシャインディライトとの取り組みを発表した。子どものUV対策を推進するもので、2021年4月をめどに商品化、事業化を目指す。
同プログラムは、18年にスタート。ベンチャーやスタートアップ企業の技術やリソースと、同社の社内ベンチャー制度によって立候補した社員が一丸となって事業化を目指すもの。19年は「感性にテクノロジーを。美に新体験を。」をコンセプトに掲げ、86社の応募の中から6社を選考した。12月開催した最終審査で、「紫外線から美と健康を守るプロジェクト」の提案をしたサンシャインディライトを選んだ。
サンシャインディライトは高校3年生である伊藤瑛加社長が19年7月に創業。「世界保健機関が発表した、『生涯に受ける紫外線の半分は18歳までに浴びる』ことに着目し、幼児を持つ親にリサーチしたところ保育園や幼稚園で日焼け止めの導入を望んでいることが分かり、そこにビジネスチャンスがあると判断」。保育園や幼稚園での導入を見据えた“大容量×子ども向け×環境にやさしい”日焼け止めの開発と、幼児期から日焼け止めの使用習慣を定着させる啓もう活動を推進する。
コーセーは伊藤社長という新市場開拓起爆剤、現場の声を生かした商品開発、サンシャインディライトのリソースが活用できるとして採択した。今後は幼児が一人でも使用できる日焼け止め商品と使用習慣を定着させるための教材の開発を進める。