ファッション

オオスミタケシが「MCM」とのコラボライン復活を語る 5年ぶりに「フェノメノン」としてカムバック

 ドイツ発ライフスタイルブランド「MCM」は2月4日まで、「フェノメノン(PHENOMENON)」とのコラボレーションライン“MCM バイ フェノメノン(MCM by PHENOMENON )”のポップアップストアを伊勢丹新宿本店メンズ館1階に開いている。

 今回の“MCM バイ フェノメノン”は約5年ぶりの復活であり、「フェノメノン」の創業デザイナーであるオオスミタケシ(TAKESHI OSUMI)が「フェノメノン」の名を冠した商品を手掛けるのも約5年ぶり。「フェノメノン」は2015年に「MCM」を手掛ける韓国のソンジュグループの傘下に入り、翌年にオオスミは退任。その後、オオスミは吉井雄一と手掛けるメンズブランド「ミスター・ジェントルマン(MISTERGENTLEMAN)」のデザインに専念してきた。

 商品はアクリルボードを融合させたクラッチバッグやコインケースをはじめ、キャップ、スエット、トラックスーツなど色あざやかな商品をラインアップ。約5年ぶりに “MCM バイ フェノメノン”のコラボラインを手掛けたオオスミタケシに復活の経緯やコレクションに込めた思いを聞いた。

WWD:“MCM バイ フェノメノン”の復活の経緯は?

オオスミタケシ(以下、オオスミ):デザイナーを退任した後も、MCMの方々とは食事に行ったりとプライベートのお付き合いがありました。そこでまず『フェノメノン』単体としてではなく、『“MCM バイ フェノメノン”として再始動しませんか?』というお声がけをいただいんです。そうして約1年の準備して、このコレクションが完成しました。

WWD:久しぶりに“MCM バイ フェノメノン”をデザインした感想は?

オオスミ:「ミスター・ジェントルマン」では吉井と2人でモノ作りをしているので、僕一人でデザインするのは本当に久しぶり。実はこの“MCM バイ フェノメノン”の制作では、5年前に携わっていたスタッフたちが集まって、チームが再結成したんです。そういう意味でも一番しっくりするモノ作りができました。

WWD:このコレクションに込めた思いは?

オオスミ:「MCM」の有名なヴィセトス柄(モノグラム)はヒップポップにルーツがあって、ストリートのイメージも強い。「フェノメノン」もデザインにヒップホップの感覚があって。そのルーツを忠実に守って、新しいものを出せたらと思いました。

WWD:「ミスター・ジェントルマン」でのモノ作りとの違いは?

オオスミ:“MCM バイ フェノメノン”はデザイナーが僕一人なのでやりやすくはあるんですけど、相棒の吉井と2人で話すことと、僕1人で考えることは全然違う。「フェノメノン」はジェンダーレスで、色も素材も自由。一方で「ミスター・ジェントルマン」は制約はないが、正しい服装のようなマナーがある。でも今回は5年前の「フェノメノン」とは一味違う今の僕を出せたらいいなと思って取り組みました。

■MCM by PHENOMENON POP-UP STORE

会期:1月22日〜2月4日
場所:伊勢丹新宿店メンズ館1階=プロモーションスペース
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。