ファッション
連載 YOUTH

都知事賞受賞の「ポートヴェル」が改名してパリでコレクション発表 「アシックス」コラボも披露

 濱田博昭デザイナーが2015年春夏シーズンに立ち上げたメンズブランド「ポートヴェル(PORTVEL)」は、20-21年秋冬シーズンからブランド名を「ニューレーベル(NULABEL)」に改め、本格的な海外進出を目指す。改名後初となるコレクションは、パリ・メンズ・ファッションウイーク期間中の1月17日にパリ3区のショールームにてプレゼンテーション形式で発表した。コレクションは前ブランド時と大きな変わりはなく、機能性素材をインダストリアルなムードに仕立てたキャッチーなストリートウエアが並んだ。同コレクション内では「アシックス(ASICS)」とのコラボレーションシューズを披露。パフォーマンスモデルの"ゲル クォンタム(GEL-QUANTUM)360 6"をオールブラックにアレンジした。

 濱田デザイナーは、19年には繊維ファッション産学協議会が主催する「2019年度Tokyo新人デザイナーファッション大賞 プロ部門」で最高得点を獲得し、東京都知事賞に選出された。「ポートヴェル」の名を国内で広める好機だったが、海外ビジネス拡大のために「ニューレーベル」の商標を国内外で取得し、改名を決意した。「東京都知事賞の受賞で展示会費の支援があるため、海外進出を決めた。ここ数シーズンは海外からの評判もいい。イギリスのブラウンズ(BROWNES)などの既存の取引先を含め、国外のバイヤーにも実物をしっかり見てもらうためにパリでの発表に踏み切った。『アシックス』とのコラボをはじめ、クリエイティブにより注力してビジネスを拡大していきたい」と同氏はコメントした。現在の卸先は国内約20アカウントに加え、最近はイギリスと韓国にも販路を広げている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。