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「ルイ・ヴィトン」が原石では世界で2番目に大きいダイヤモンド原石を入手

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はベルギー・アントワープのダイヤモンド加工業者と協業で、1758カラットのダイヤモンドの原石‟スウェロ(SEWELO)”を使用したカスタムカットダイヤモンドの製作を予定している。この原石はカナダの探鉱企業であるルカラ・ダイヤモンド(LUCARA DIAMOND)が所有するボツワナのカロウェ鉱山で2019年4月に発見され、ボツワナ語で“希少な発見”を意味する‟スウェロ“と名付けられた。

 テニスボールほどの大きさで、重量は352gの“スウェロ”は、1905年に南アフリカ共和国で産出した3106カラットの“カリナン”に次ぎ、歴史上2番目に大きい原石で、ボツワナ産としては最大だ。カロウェ鉱山はカラハリ砂漠の北端に位置し、12年から採掘を初めており、産出するダイヤモンドの品質とサイズの大きさに定評があり、高い透明性を持ち窒素を含有しないタイプ2Aのダイヤモンドが多く採掘される。16年にドバイの原石取引会社が購入した813カラットの‟コンステレーション(CONSTELLATION)”やジュエラー「グラフ(GRAFF)」が17年9月に約59億円で落札した1109カラットの‟レセディ・ラ・ロナ(LESEDI LA RONA)”などもカロウェ鉱山で採掘されたものだ。

 「ルイ・ヴィトン」はダイヤモンド加工業者と協業で、‟スウェロ“を最新のスキャン技術などを駆使して精査し、原石の上部に穴を開けて中心部を可視化し、サイズや色、形状の組み合わせの構想を立てるようだ。通常大きい原石は歩止まりを最大限に考慮してできるだけ大きく研磨するが、「ルイ・ヴィトン」ではオーダーメイドのカスタムカットダイヤモンドを多数切り出すという。極めて希少性の高い“スウェロ”をカスタムカットしてルース(裸石)で提供したり、ブランドの象徴であるモノグラムにカットしてハイジュエリーに用いるなど究極のパーソナライゼーションを実現する(ルイ・ヴィトンカットのダイヤモンドはすでに存在しており、同ブランドのブライダルやハイジュエリーに用いられている)。カスタムメイドのトランクをルーツに持つ同ブランドならではの考えで、本格的にハイジュエリー強化を図る一環とみられる。

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