新型コロナウィルスの感染拡大を受けて「ユニクロ(UNIQLO)」と「無印良品」は、発生地である中国・武漢の店舗の営業を見合わせている。イオンも武漢で営業する商業施設イオンモールの専門店街を当面休業することを決めた。
「ユニクロ」は武漢市内で運営する17店舗の営業を休止している。従業員の安全や公共交通機関が止まっている現状を鑑みて判断した。武漢市内には日本人駐在員はいないという。27日時点での休業は武漢市内を含めて中国全土で約50店舗に及ぶ。営業中の店舗でも従業員のマスク着用や手洗い・うがいの徹底、体調管理の指導、店舗の消毒などの対応を行う。今後の営業再開については「未定」だという。
「無印良品」も武漢市内の10店舗の営業を見合わせた。武漢市および湖北省には日本人駐在員はいない。それ以外の中国の店舗でも「国・地域および出店している館(商業施設)の指示に従って対応する」と話す。
イオンは武漢市内のイオンモール3施設の専門店街の営業を休止した。一方、総合スーパーの「イオン」はイオンモール内を含む5店舗の営業を継続する。総合スーパーは生活必需品である食品や衛生関連用品を扱っており、行政から安定供給の要請を受けているため。従業員の安全に考慮したうえ、営業時間を短縮しながらも販売は続ける。